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君主制を維持する国はどこ?

Posted September. 28, 2019 09:22,   

Updated September. 28, 2019 09:22

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現在、世界では英国を含め、スウェーデン、カタール、ブータン、タイ、オランダ、デンマークなど29ヵ国が君主制を維持している。これらの国はすべて「世の中が変わった21世紀にも、王室は存在価値がある」ということを証明するために孤軍奮闘している。

最も型破りの方法を取ったのはスウェーデンだ。スウェーデン王室は華やかで権威的である代わりに、隣人のようなイメージを与えようと努める。まだ、息子にだけ王位を譲る多くの国の王室とは違って、40年前の1979年にすでに「性中立的」王位継承を明らかにした。一男二女の子のうちカール16世グスタフ国王の後継者は長女ビクトリア妃(42)。国王の3人の子供はみな一般市民と結婚した。

ビクトリア王女は、正直な言動で大衆に愛されている。ビクトリア王女は20代の時、自身の容貌が気に入らず、うつ病と摂食障害を患ったと告白した。ヘルストレーナーのダニエル・ペストリングさん(46)との結婚も話題を集めた。二人は2012年に娘のエステル王女を出産した後、6ヵ月ずつ交代で育児休職を取った。一部では階級制に対する大衆の反発と異質感を和らげようとわざわざ21世紀の王室の構成員が一般市民と結婚しているという分析もある。米国人、バツイチ、白人と黒人のハーフ、年上のメーガン・マークルさん(38)と結婚した英国のヘンリー王子(35)もこれに該当する。

中東の王室は金で国民の不満を静める。世界最大の天然ガス輸出国であるカタールは、昨年の購買力平価(PPP)基準1人あたりの国内総生産(GDP)が約12万8千ドル(約1億5300万ウォン・IMF)で世界1位だ。他に、タミーム・ビン・ハマド・アール=サーニー国王(39)の父親であるハマド前国王(67)は天然ガス油田を本格的に開発し、医療、教育、芸術、スポーツなど産業の多角化を展開した。過去にはせいぜい真珠の採取だった貧しい漁業国を世界最高富国にした。



カタールの人口約260万人のうち、カタールで生まれたいわゆる「カタリ」は30万人にすぎない。彼らは、国家から無償医療や教育を提供され、補助金の恩恵も受ける。特にカタールに進出した外国企業は、必ずカタリを一種の社外重役として雇用しなければならない。仕事もせず、毎年諮問料の名目で少なくて数百万ウォン、多くて億代の金を受け取る。一部では、カタリ1人の年収入が少なくとも20万ドル(約2億4000万ウォン)が超えると推定する。フラフラ遊んでも、生計に支障がない構造だ。苦しく辛い肉体労働は、インド、バングラデシュ、パキスタン、フィリピンなどから来た230万人の移民が行う。サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンなどペルシア湾のスンニ派王政国家の状況も似ている。

06年に26歳に王位に就いたブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王(39)は、自ら絶対君主制をなくした。英オックスフォード大学で学んだワンチュク国王は、戴冠式の時、ブータンを立憲君主制国家にすると宣言し、08年の総選実施で権力を首相に渡した。王族どうし結婚した慣例を破り、11年に平民のジェツン・ペマ王妃(29)と結婚した。ペマ王妃は国民に直接会いたいと言って、外国への新婚旅行をあきらめた。夫妻は4日間、ブータンを歩いた。2人はその後も素朴な生活態度で国民の支持を得ている。

崔智善 aurinko@donga.com · 李世亨 turtle@donga.com