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ソウルスマートシティサミットを開催

Posted September. 27, 2019 08:26,   

Updated September. 27, 2019 08:26

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バルト海沿岸に位置するエストニアの首都タリンは、人口41万人の都市で、13世紀の海上貿易の中心地だった痕跡をそのまま持っている。中世の城壁と教会が残っている旧市街地は、世界文化遺産に指定され、毎年460万人が訪れる。

中世の貿易中心地が最近、欧州のデジタル首都として注目されている。400以上の情報技術(IT)スタートアップがタリンに巣を作った。外国人も起業しやすい環境である。世界のどこでも、国籍に関係なくブロックチェーンを活用したデジタル身元証明書の発給を受けて法人を設立できる「電子居住権(e-residency)」のシステムを備えている。タリンはこの2年間、自律走行バスと配送ロボットなどを導入した。このように整えられたITインフラは、再び新たなスタートアップを呼び込んで創業生態系として形成される。

タリンがスマートシティに成長できた背景と戦略を、ミハイル・コルヴァルト・タリン市長の口から直接聞く機会が来る。ソウル市は、ソウルデジタル財団と一緒に来月1日と2日、東大門(トンデムン)デザインプラザ(DDP)でタリン、スイス・チューリッヒ、米サンフランシスコなどの代表的なスマートシティの関係者と企業、専門家、市民などが参加する「ソウルスマートシティサミット&カンファレンス2019 」を開催する。

カンファレンス初日は、都市の関係者と企業を中心に、スマートシティの事例を共有するラウンドテーブルが運営される。コルヴァルト・タリン市長とコリネ・マウフ・チューリッヒ市長は、スマートシティの事例を紹介する。チューリッヒは、単に新技術への投資だけでなく、技術を通じた市民参加と協力を促進している。2011年から2017年までタリン副市長を務めたコルヴァルト市長は、高麗人3世で、エストニアのテコンドー協会長を務めており、高麗人コミュニティの活動も積極的である。昨年10月にタリン市と友好都市協定を交わしたソウル市は、コルヴァルト市長に名誉市民証を授与する計画だ。

テッド・ロス・ロサンゼルス(LA)情報通信最高責任者(CIO)は、スマートシティへの転換過程とLAの2028年の夏のオリンピックの準備過程について説明し、マーク・チャンドラー・サンフランシスコ国際通商責任者は、ハードウェアだけでなく、デジタル議論の構造、ビッグデータなどのプログラム戦略について発表する。

行事二日目は、「デジタル革新で都市を再設計する」をテーマに、スマートソウルカンファレンスが行われる。ゲームを通じて、公共都市再生プロジェクトを推進している「ブロックバイブロック」のカイル・ファレル議長などが講演に出る。アプリケーション「ビトウィーン」と「タダ」を開発したパク・ジェウクVCNC代表も、「モビリティの革新とタダ」をテーマにITの発展に伴って変化するモビリティの生態系について発表する。ユ・ソンウン映画評論家とぺク・スンテ・ブルーシグナル代表などが準備した「映画の中のスマートシティ」のトークコンサートも行われる。

国内企業と海外都市を繋ぐビジネスネットワークプログラムも運営される。1日午後2時から6時にわたり、エン・アンドリューMキタカ・ウガンダ・カンパラ市長は、国内企業3社に会う。スマートシティの技術を適用した現場を直接見るツアーも、2日午前に行われる。ソウル交通情報センター(TOPIS)とデジタル市民市長室、上岩(サンアム)自律走行テストベッド管制センターなどがコースに含まれている。

イ・ウォンモク・ソウル市スマート都市政策官は、「これまで蓄積された都市行政データにモノのインターネット(IoT)とブロックチェーンなどの技術を組み合わせて、都市で起きる様々な現象と市民行動をデータにして、変化を生み出したい」と語った。


ホン・ソクホ記者 will@donga.com