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欧州での販売が3倍に、現代自が電気自動車で世界5位の快速疾走

欧州での販売が3倍に、現代自が電気自動車で世界5位の快速疾走

Posted September. 10, 2019 08:34,   

Updated September. 10, 2019 08:34

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現代・起亜(ヒョンデ・キア)自動車のエコカー戦略が欧州を中心に成果を出したことにより、世界の電気自動車市場シェアが9位から5位に跳ね上がった。欧州最大手の電気自動車高速充電メーカーへの投資にも乗り出し、エコカー市場で急成長を続けるものと予想される。

9日、市場調査会社IHSマキトによると、現代・起亜自動車の世界電気自動車市場シェアは、今年上半期(1〜6月)基準で6.5%で、昨年より2.4ポイント上昇したことが分かった。順位も昨年の9位からテスラ(米国)、BYD(中国)、ルノー日産(フランス・日本)、上海自動車(中国)に次いで5位に急上昇した。電気自動車の販売台数は4万5000台で、前年同期比2.5倍近く急増した。

現代自がこのように成長した背景には、力を入れている欧州で電気自動車の販売が高速に伸びているからだ。現代・起亜自は、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)電気自動車であるコナやニロなどを前面に出して、今年上半期に欧州市場だけで2万3000台の電気自動車を販売した。前年同期(7000台)に比べ3倍以上に伸びた規模だ。相対的に低迷している中国市場でも、現代・起亜自は、中国専用中型セダン・ラフェスタの電気自動車モデルやセルトスの中国型モデルだKX3の電気自動車などを追加する予定だ。

現代・起亜自動車の関係者は、「強力なエコ政策が推進されている欧州は、中国に次ぐ最大の電気自動車市場だ」とし、「メーカー間の競争が激しい地域であるだけに、果敢に対応している」と話した。

現代・起亜自動車はすでに、欧州の電気自動車分野の技術への投資を増やしてきた。5月には、クロアチアの高性能電気自動車メーカー「リマック」に約1000億ウォンを投資した。

9日はドイツのミュンヘンに位置する電気自動車高速充電機器メーカー「アイオニティ」に投資する計画も明らかにした。アイオニティは2017年11月、ダイムラー(メルセデスベンツ)、BMW、フォルクスワーゲングループのドイツ自動車メーカー3社と米フォードが株主として参加して設立した合弁会社だ。初期投資企業4社のほか、株主として参加するのは現代・起亜自動車が初めてだ。現代・起亜自は今回の投資額は明らかにしなかったが、他の4社と同じようにアイオニティの持分20%を確保する予定だ。アイオニティの大株主として名を連ねれば、欧州電気自動車市場で影響力を広げることができる。アイオニティは現在、欧州14カ国の高速道路網に350kW(キロワット)の高速充電器を備えた140余りの電気自動車充電スタンドを構築した。2020年末までに充電スタンドを欧州24カ国の約400カ所に増やす予定だ。アイオニティの超高速充電器で3分間充電すれば、100キロ以上を走行できる。

現代・起亜自動車のトーマス・シュミエラ商品本部副社長は、「世界的な自動車メーカーと欧州全域で高速電気自動車充電スタンドを構築する事業に参加することを機に、確固たるエコカー戦略を立てられるようになった」と話した。

一方、現代自グループは同日、エネルギー企業OCIと電気自動車の廃バッテリーをエネルギー貯蔵装置(ESS)にリサイクルする事業を推進する内容の業務協約(MOU)を交わした。両社は、北米地域の商業用太陽光発電所で廃バッテリーを活用したESS実証事業を開始することにした。


チ・ミング記者 warum@donga.com