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くねくねざらざら、モンスターか地球外生命か

くねくねざらざら、モンスターか地球外生命か

Posted January. 02, 2019 08:56,   

Updated January. 02, 2019 08:56

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まだ完成していない生物なのか、宇宙から落ちてきたモンスターだろうか。

ソウル冠岳区(クァンアクク)にあるソウル大美術館で開かれている展示「女性のこと:Matters of Women」で公開されたチャン・パ作家のドローイング連作「Brutal Skins」。 「何を見てるの?」という目つきで睨みつけるような絵の中の物体は、ざらざらとした突起ができていて細胞や臓器を思い出させ、色とりどりな色彩は子供のおもちゃのようでもある。絵の前に立っている作家に、「一体何を描いたのか」という質問が殺到した。

困ったように笑ったチャン作家は答えた。「女性として経験する身体的感情、具体的には生理のときの感じを表現しました」

この展示は、女性作家11人の作品を通じて、女性の物語を示している。昨年から女性主義運動が激しくなっている中、展示は一歩退いて女性が直面する問題や状況を芸術で眺望する。展示タイトルである「こと」は「work」ではなく全体的な問題、「matter」を指す。

不慣れで不可解だが、じっくり見ると、かわいいチャン作家の作品は、社会が語らなかったものを溌剌に表している。女性の体が経験する感覚は、多くの場合比喩的な言葉の後ろに隠されたりする。テレビの中の生理用品の広告で「あの日」や「魔法」などの言葉を使うことからも分かるように、タブーとされることもある。このような感覚を一つ一つ記録した作品は思わず通り過ぎたが、常に経験していた感情を振り返らせる。

象徴的で詩的なドローイングで注目される作家「サバ」の「淡夜」シリーズは、男性の欲望を観察した日記だ。連作の中の男性は、自分と似た石像を担ぎまわって、幻想に直面して徐々に消滅する。自我を正しく認識できないまま、無駄な欲望を追う男性に向けた冷笑的な見方が興味深い。

2000年、「阿房宮、宗廟占拠プロジェクト」パフォーマンスの痕跡と記録にも会うことができる。女性アーティスト8人が結成したグループ「息」は、宗廟を「儒教的家父長主義の象徴」と規定して、女性美術祭を開いたが、全州李氏(チョンジュ・イシ)宗家の反発で、イベント当日に出品作が破損され撤去された。以後3年間続いた法廷での攻防記録も一緒に展示される。

尹東天(ユン・ドンチョン)ソウル大学美術館長は、「様々な体感を表現した作品を通じて、女性の人生を考察するきっかけになることを願う」と語った。来月24日まで。2000〜3000ウォン。キム・ミン記者kimming@donga.com


金民 kimmin@donga.com