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崔康煕監督が全州で最後のKリーグ采配

Posted December. 03, 2018 08:46,   

Updated December. 03, 2018 08:46

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14年間在任したチームとの別れを控えて、崔康煕(チェ・ガンヒ)全北(チョンブク)監督は、クラブのシンボル色である緑色のネクタイを締めて告別試合に臨んだ。別れの寂しさは、選手たちも同じだった。前半13分、慶南(キョンナム)のキム・ヒョンフンのオウンゴールで1-0で先制したとき、全北選手たちはベンチの前に集まって崔監督に向かって土下座するパフォーマンスをした。選手たちの予想しなかったパフォーマンスに崔監督は親指を立てて応えた。

「ポンドン村長」崔監督が全北との14年間の同行に終止符を打った。2日、本拠地全州(チョンジュ)で行われたプロサッカーKリーグ1第38節慶南戦を1-1で引き分け、今季の全日程を終えた。来年からは中国の天津権健を采配する崔監督は、2005年に全北監督に就任して以来、Kリーグ優勝6回、アジアサッカー連盟(AFC)チャンピオンズリーグ(ACL)優勝2回、FAカップ1回など計9回も優勝トロフィーを掲げた名将だった。全北だけで通算562戦を采配し、296勝133分け133敗を記録した。そのうちKリーグで229勝(115分け101敗)を挙げ、リーグ通算最多勝記録も打ち立てた。今季も全北は26勝8分け4敗でリーグ頂上に立った。昇降制が導入された2013年以降、初めてスプリット(第33節)以前に優勝を確定するほど圧倒的な競技力を発揮した。

普段いかめしい表情がトレードマークとなっている崔監督も、この日だけは寂しさを隠さなかった。仮にも感情が高ぶるのを警戒し、試合前のミーティングにも出席しなかった。試合後の告別イベントで選手一人ひとりをハグした崔監督は、ベテランの李東国(イ・ドングク)と一緒に熱い涙を流した。崔監督は、「選手とファンと、全州城(スタジアム)に二度と座れなくなったと思うと悲しくなった」と話した。また「平均観客2万、3万を作ってみたかった」と言い、ファンに引き続き応援を求めた。

ファンも崔監督の最後を共にした。この日、競技場を訪れた1万5248人のファンは、「あなたは私たち永遠なるポンドン村長です」と書かれた横断幕を掲げて、崔監督に別れを告げた。崔監督の上半身がプリントされたTシャツを着たファンもいた。試合後、ファンから花束と感謝牌を贈られた崔監督は、スタンドに近づいて挨拶を交わした。崔監督は同日、名誉全州市民証ももらった。

全州での栄光を後にした崔監督は、新たな挑戦を始める。崔監督が新しく指揮する天津権健は今季にリーグ全16チームのうち9位につけている。崔監督は、「全北のような強いチームを作ってほしいという注文を受けた。着実に良いチームを作っていきたい」と抱負を語った。


姜泓求 windup@donga.com