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子供の風邪をひく確率が5.7倍に、子供にもっと危険な受動喫煙

子供の風邪をひく確率が5.7倍に、子供にもっと危険な受動喫煙

Posted July. 04, 2016 07:35,   

Updated July. 04, 2016 08:14

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子供がタバコの煙にさらされれば、大人よりさらに大きく影響を受ける。体が小さく、体重当たりに吸い込む煙草の煙がより大きいからだ。また、細胞が成長中であるので、悪影響は成人した後も続くことになる。

実際、受動喫煙は子供の肺機能の発達を阻害し、様々な呼吸器疾患や中耳炎、喘息、幼児の突然死、身体発育不振などを引き起こす。世界保健機関(WHO)の報告書などによると、両親が喫煙者である子どもは、非喫煙者の両親の子供に比べ、風邪にひく確率が5.7倍、喘息や中耳炎は6倍、入院が必要な重症の疾患にかかる可能性は4倍も高いことが分かった。最近の研究では、受動喫煙が子供の知能や集中力、学習能力に影響を及ぼし、注意欠如多動性障害(ADHD)の症状を悪化させるという結果も報告されている。

また、WHOが世界192か国を対象に受動喫煙による被害について調査した結果、毎年約60万人が受動喫煙のために死亡しているが、このうち子供は16万5000人に上っている。彼らが受動喫煙にさらされる場所は、ほかならぬ喫煙者である両親や家族と一緒に住む自宅となっている。

喫煙者である両親などが外で喫煙して入ってきても、受動喫煙の被害を完全に排除できない。喫煙後、10分ほどは肺の中にたばこの煙が残っているので、息をするたびに煙が排出されるからだ。また、ニコチンなどの毒性物質が肌や服などについているので、喫煙後子供を抱いたり、頬ずりをするなどの肌の接触は避けるべきだ。

禁煙を巡るカウンセリングを手がけてきた家庭医学科のキム・クァンウク専門医は、「喫煙後は一定時間をおいてから帰宅し、自宅に戻れば、すぐに歯磨きをし、シャワーを浴びるなどする上、服を十分にはたくことで、子供への悪影響を何とか最小限に抑えることができる」とアドバイスした。



이지은기자 イ・ジウン記者 smiley@donga.com