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セヌリ党、「覆面デモ禁止法案」を再び推進

セヌリ党、「覆面デモ禁止法案」を再び推進

Posted November. 20, 2015 09:32,   

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与党セヌリ党が、デモの時の覆面着用を禁止する法案を推進する計画だ。

金武星(キム・ムソン)代表は19日、最高委員会議で、「世界が覆面に潜むIS(「イスラム国」)の撃退に乗り出したように、私たちも覆面に隠れた不法暴力デモの排撃に立ち上がり、無法天下が繰り返される悪循環を断ち切らなければならない」としてこのように強調した。さらに金代表は、「不法暴力デモは匿名性が保証される覆面に隠れてあらゆる暴力を行う。集会結社の自由と社会的弱者保護などの民主的価値を語る資格はない」とも述べた。特に、米国やドイツなどの先進国も国家安全保障のために覆面を禁止することが合憲だと決定したことを取り上げた。

集会・デモで警察に証拠を握られないように覆面などで顔を隠す行為を禁止する内容の集会デモ法改正案は、2006年、米軍基地移転反対デモが暴力デモに変質したことを受けて、当時民主党の李相烈(イ・サンヨル)議員が発議した。

その後、第18代国会でもハンナラ党議員が4件の同様の法案を発議した。しかし、野党は「憲法の価値に反する悪法」とし、会議室を占拠するなど強く反対した。国家人権委員会も、「集会デモの自由を過度に侵害する恐れがある」として反対意見を表明した。人権侵害の論議が起こり、同法は会期満了で破棄された。

野党新政治民主連合の朴洙賢(パク・スヒョン)院内報道担当は記者会見で、「覆面禁止法は第17代、18代国会で憲法が保障する集会の自由を本質的に侵害し、集会およびデモの自由の保障に逆行するという理由で可決されなかった」とし、法案に反対した。

一方、金秀南(キム・スナム)検察総長候補は、国会人事聴聞会で「覆面着用を禁止すれば、捜査機関は大変楽だが、反対論理もある」とし、「最後は国民の意見を聴き、立法議論がなされなければならない」と強調した。