千正倍氏「全国に候補を出す」、新党推進委を発足

無所属の千正培（チョン・ジョンベ）議員が１８日、ソウル市銅雀区（トンジャック）のソウル女性プラザで「改革的国民政党立党推進委員会」の発足式典を行った。しかし、千正培新党に参加する野党の現役議員は一人もいなく、勢力拡大に赤色信号が灯ったのではないか、との見方が出ている。

千議員は、同日の祝辞で「民心はすでに命数が尽きた政党を完全に離れた」と言い、新政治民主連合を批判した。その上で「セヌリ党に漁夫の利を与える方式は警戒する」と言い、野党連帯の可能性を排除しなかった。

また「来年の総選挙で全ての地域に（候補を）出すことを原則とする。私も出馬する考えだ」と話した。全羅道（チョルラド）地域の政党ではなく全国政党を目指すことをアピールしたものだ。総選挙の見通しについては、「何議席とまで言うのは早いが、既存の両党とともに３党構造は十分作れる」と自信を語った。

とくに新政治連合の文在寅（ムン・ジェイン）代表が安哲秀（アン・チョルス）議員や朴元淳（パク・ウォンスン）ソウル市長に党代表の権限を共有すると提案したことについては、「党を解体して新たに作り直すレベルの変化が起きない限り、国民の支持を取り戻すのは困難だと思う」と言い評価しなかった。

「千正培新党」は来月１３日頃、立党準備委員会を結成し、来年１月までに中央党立党を終える計画だ。この日の発足式典には新政治連合所属の金斗官（キム・ドゥグァン）前慶尚南道（キョンサンナムド）知事や安哲秀議員の側近である韓相震（ハン・サンジン）ソウル大名誉教授が祝辞を述べた。続いて、田允迵（チョン・ユンチョル）元監査院長、尹徳弘（ユン・ドクホン）元教育人的資源部副主将、朴珠賢（パク・ジュヒョン）元大統領参加革新首席秘書官など政官界の元高官が含まれた推進委員３２人の名簿も公開した。

leon@donga.com