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政府、MERS「終息」宣言を延期

Posted October. 30, 2015 07:14,   

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政府が、当初29日に予定していた中東呼吸器症候群(MERS・マーズ)に対する終息宣言を延期することを決めた。

保健福祉部は、「世界保健機関(WHO)と国内外の専門家の意見を総合すると、現在、最後のMERS陽性の80人目の患者は、他人にウイルスを感染させる可能性が0%に近い」と前提しながら、「しかし、もう少し慎重を期すために今日のMERS終息宣言を差し控えた」と明らかにした。

80人目の患者は1日、MERS遺伝子検査(PCR)で24時間間隔で2回連続して陰性結果が出て、完治判定を受けた。しかし、12日実施された再検査で再び陽性判定を受け、現在も陽性と陰性がかわるがわる出ている状態だ。

福祉部は当初、80人目の患者が完治判定を受けた1日から潜伏期(14日)が2度過ぎた29日に終息を宣言する予定だった。最後の陽性患者が残っている状況で性急に終息宣言をする場合の批判世論を憂慮して、終息宣言を延期したとみえる。

しかし保健当局は、「80人目の患者からの感染の可能性はほとんど消えた」と強調した。80人目の患者に再び陽性判定が出たのは、呼吸器にある細胞が再生する過程でMERSウイルスの遺伝子の破片が落ちて数値が上がったためで、MERSウイルスが生きていると見ることはできないと主張する。疾病管理本部感染病管理課の金栄澤(キム・ヨンテク)課長は、「WHOや世界の感染病専門家が、80人目の患者に対して医学的に『感染可能性は解消された状態』と判断している」と説明した。



noel@donga.com