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[オピニオン]賭博と娯楽の違い

Posted October. 21, 2015 07:28,   

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賭博と娯楽の違いは何だろうか。刑法は「賭博をした人は1000万ウォン以下の罰金に処する」としながらも、「ただ、一時的な娯楽に過ぎないときは例外とする」と定めている。2007年に掛け金26万ウォンでフラーゲームをした人たちは一時的娯楽だとして無罪判決を受けた。2006年は、掛け金2万ウォンで花札のゴーストップをした人は基礎生活受給者として、生活費に比べて大金だとして有罪判決を受けた。時間と場所、財政状況などを総合して判断するとは言え、一般の感覚では曖昧としか言いようがない。

◆プロ野球の統合5連覇を目指している三星(サムスン)ライオンズが、最後の関門である韓国史リーズを控えて、伏兵に出くわした。主力選手2人が海外で違法賭博をした嫌疑で捜査を受けている。三星は、2008年にも13人の選手が違法インターネット賭博をして捕まっている。「三星の選手管理に問題がる」という批判の声が上がっている。しかし、野球ファンたちがネットに投稿した意見の中には、「人に被害を与えたわけでもないし、自分の金で楽しんで、何が悪いんだ」という声もある。

◆化粧品業界のミダースの手と呼ばれるネイチャー・リパブリックのチョン・ウンホ代表や中堅海運会社のムン某代表などの企業家らも、違法賭博で捜査を受けている。彼らはマカオのホテルカジノに作られた、いわゆる「ジャンケット(Junket)」と呼ばれるVIPルームを借りて賭博をしながら、1度に7億〜14億ウォンを使った。「手ぶらで来るだけでOK」と誘いかけて、お金を貸し、違法換金をしてあげては手数料を取った暴力団が背後にあるという。暴力団とカジノ、セックスなどが入り乱れた映画「ゴットファザー」を彷彿とさせる話だ。

◆賭博は人類の歴史と共にした。ギリシャ神話ではゼウスらがサイコロを振って宇宙を天国と地獄と海とに分け合ったが、まさに史上最大規模の掛け金の賭博ではないだろうか。最近、中国官営CCTVは、韓国の一部のカジノが無料の性的接待といった不適切な手口で中国人客を募集していると、大々的に報道した。中国政府は昨年末、済州道(チェジュド)に渡って賭博をした中国人たちと韓国人ブローカーら107人を逮捕した。どちらも、カジノを開設して外国人を呼び込もうとしながらも、自国民には禁止している。外国人にとっては娯楽なのが、国内人には賭博なんだろうか。

申然鐏(シン・ヨンス)論説委員 ysshin@donga.com