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[オピニオン]政界の入れ替え

Posted October. 12, 2015 10:53,   

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ギャラリーとしてプロゴルフ競技を何度か観戦したことがあるが、仁川(インチョン)で開かれたプレジデンツカップは特別だった。個人戦ではなく、世界最強の米国選抜とインターナショナルチームとの対抗戦なので、祭り雰囲気であり、ホールごとに勝負が食い違い、迫力感もあふれていた。こまめに動かなければ人間障壁に遮られ、試合を見るのも難しいほど、ギャラリーが多かったことも印象的だった。世界ランキング1、2位のジョーダン・スピースとジェイソン・デイ、そして開催国メンバーとして「戦略的に」投入された鞖相文(べ・サンムン)は、大勢のギャラリーを引き連れて回った。興行大ヒットの一等功臣たちだ。

◆興行は人々の関心を虜にすることだ。選挙も、興行に成功してこそ勝利できる。興行に成功するためには、大ヒットできるほどの様々な手段をうまくとらなければならない。1996年の総選挙の際、新韓国党は、李會昌(イ・フェチャン)、金武星(キム・ムソン)、鄭義和(チョン・イファ)、黄祐呂(ファン・ウヨ)、洪準杓(ホン・ジュンピョ)、金文洙(キム・ムンス)、李在五(イ・ジェオ)などの各界スター級人物を大勢迎え入れた。2002年の大統領選挙時に、最大野党だった新千年民主党は、候補公認に国民参加型候補選び選挙を初めて導入した。2012年の総選挙時に与党ハンナラ党は、党名と路線をすべて入れ替えた。その方法は異なったが、全て興行に成功し、選挙でも勝った。

◆韓国ギャラップによる世論調査の結果、来年4月の総選挙で、自分の地域区の現役議員が交替されることを希望する国民は、47%であることが分かった。再選を願う回答(24%)の2倍もある。議員個人や所属政党、第19代国会の行動への失望や不満が複合的に働いた結果だろう。我が国のように、現役議員の交替が激しい国も珍しい。初選議員の当選比率は、第17代総選挙は62.5%、ダウ18代は45.8%、第19代は49.7%だった。

◆総選挙のたびに、半分近い議員が交替されているのに、政治的状況は変わっていない。だから、国民の入れ替え欲求は依然、天を衝くほど高い。不思議なことだ。今繰り広げられている公認権を巡る対立は、国民のためのことではなく、内部の縄張り争いなので、余計にがっかりしている。どれほど入れ替えられるかの量よりは、どのようになるかという質の方がより重要だ。とはいえ、入れ替えだけが注目を集める興行手段かのように勘違いしてはならない。国民の希望事項のトップはよい政治だ。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com