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韓国系養子出身が夢の舞台に、ヤンキースのレフスナイダーがポストシーズンデビュー

韓国系養子出身が夢の舞台に、ヤンキースのレフスナイダーがポストシーズンデビュー

Posted October. 08, 2015 07:34,   

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「3/16/1991 in Seoul, South Korea」

米国人家庭に養子と迎えられた韓国出身選手がメジャーリーグの名門中の名門、ニューヨーク・ヤンキースの主力二塁手として試合に出場した。それもチームの運命がかかったポストシーズンの試合だった。ヤンキースのロバート・レフスナイダー(キム・ジョンテ=24・写真)は7日、ヤンキーススタジアムで行われたヒューストン・アストロズとのアメリカンリーグ地区シリーズのワイルドカード決定戦に先発出場した。

ヤンキースの選択は破格的だった。ヤンキースは、伝統的に遊撃手と手足を合わせる二塁手には新人を立てていない。1990年代以降だけでも、チャック・ノブラック ロビンソン・カノ アルフォンソ・ソリアーノなど当代最高のベテラン野手が二塁を守った。日本プロ野球の頂点に君臨したイチロー(鈴木一朗)や松井秀樹がヤンキースの縦縞のユニフォームを着て活躍したが、いずれも外野手だった。日本で天才内野手と言われ二塁手としてメジャー進出した松井稼頭央(楽天)、西岡剛(阪神)、井口資仁(千葉ロッテ)らもヤンキースのユニフォームを着ることはなかった。

しかし今シーズンのメジャーデビューしたレフスナイダーは、慣行を破って、この日8番・二塁手として先発出場した。両足を大きく広げてバットを力強く立てる朴炳鎬(パク・ビョンホ=ネクセン)に酷似した打撃フォームで打席に立ったレフスナイダーは、3打数無安打に終わったが、鋭いスイングを披露した。2回の第1打席で投手前強襲に倒れた後、5回の第2打席ではバットの中心に当たったボールを外野に送ったが、中堅手正面に向う風の影響で安打にはならなかった。7回の第3打席で飛ばした打球も中央フェンスの前で捕られた。

1991年にソウルで生まれ、生後5ヵ月で米国に養子で渡ったレフスナイダーは、テキサスの秋信守(チュ・シンス)、崔煕渉(チェ・ヒソプ=KIA)に次いで韓国出身野手としては3番目にポストシーズン舞台に立った。2012年、アリゾナ大学のカレッジ・ワールドスリーズ優勝をけん引し、最優秀選手に選ばれ、同年の新人ドラフトでヤンキースの指名を受けた。その後、マイナーリーグで1594打数462安打で.290の打率を記録し、今年7月12日、夢のメジャーリーグに昇格した。だが、4試合に出て、再びマイナー降格となったレフスナイダーは、9月のロースター拡大でに再びメジャー昇格となった。主力二塁手だったスティーブン・ドリューが先月13日のトロント戦で打球に顔を打たれる怪我をし、先発の座を掴み取った。

今シーズンのメジャーリーグ16試合で43打数13安打5打点3得点を記録したが、ボストン戦だけで2本塁打を放ち、ヤンキースファンに存在感をはっきりとアピールした。メジャーリーグのホームページは、レフスナイダーのプロフィールを紹介しながら、来シーズンにスティーブン・ドリュー、ブレンダン・ライアンとともにヤンキースの「キーストン(遊撃手と二塁手)コンビ」を組む内野の中核として挙げた。



elegant@donga.com