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[社説]112通報を適切に処理できず、殺人事件を防げなかった警察

[社説]112通報を適切に処理できず、殺人事件を防げなかった警察

Posted September. 15, 2015 07:20,   

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警察が112(日本の110番に相当)通報の内容を適切に処理して、早めに到着していたなら、食い止めることもできた殺人事件を、阻止することができなかった。先週末、ソウル龍山区漢南洞(ヨンサング・ハンナムドン)で、バク某氏の息子が112電話で、「母親が凶器を持って、ガールフレンドを待っている」という内容の通報をした。しかし、漢南交番は10数分前に通報が寄せられた周辺の別の家庭内暴力の現場にパトカーを送ったが、そこにはすでに別のパトカーが来ていた。同じ通報が重なったものと思ったパトカーは、悠長に戻る途中、道端で叫ぶバク氏の息子の友人を見て、ようやく現場に出向いたが、すでに、バク氏は殺人事件を犯した後だった。

112への通報は1秒を争う重要な緊急電話だ。何よりも、通報者の位置と通報内容の把握が迅速に行われなければならない。二つの事件の通報者の位置は60数メートルしか離れておらず、警察が混同する余地がないわけではなかった。しかし、バク氏の息子は警察が来ないため、事件発生15分前に再び電話をかけた。にも拘わらず、警察は状況を再検討せず、件の事件の通報者が60メートル余りを移動したものだと安易に判断した。

2012年、水原(スウォン)で、朝鮮族のオ・ウォンチュンに性的暴行をされる危険に置かれていた女性から切羽詰まった声で112に電話が寄せられたが、オペレーターは不要な質問を繰り返して時間を費やし、結局、その女性が殺害された事件は記憶に生々しい。姜信明(カン・シンミョン)警察庁長は昨年の就任の際、「オ・ウォンチュン事件」のような被害を食い止めるために、大々的な112対応システムの改善を宣言したが、改善されたものはなにもない。先月、監査院の監査結果、警察が通報電話をかけなおして確認する「コールバックシステム」の返信率は8%に過ぎなかった。112状況受付室に、緊急対応訓練課程を経た専門家が配置されていないことが、今回の事件でも明らかになった。

警察がどれだけ迅速に対応するかによって、市民の命を助けることもできるし、殺すこともできる。警察は昨日、国政監査で112通報受付要員を弾力的に配置し、出動要員の現場教育を強化する改善策を出したが、言葉より実践が重要だ。まだ、警察も112通報者の同意なしには位置追跡ができない。国会は112に電話をした場合、米国のように通報者位置の自動確認システムを導入できるよう法を改正しなければならない。112通報が適切に稼働する社会こそ先進的な安全社会といえよう。