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英誌エコノミスト「北朝鮮の新富裕層、平壌のマンハッタンに居住」

英誌エコノミスト「北朝鮮の新富裕層、平壌のマンハッタンに居住」

Posted August. 10, 2015 07:22,   

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北朝鮮の富裕層は、平壌(ピョンヤン)の「マンハッタン」に暮らし、品物を購入する時はキャッシュカードを使うという。英誌エコノミストは最新号で「パンとサーカス」と題する平壌新富裕層の日常を平壌発で報じた。パンとサーカスは、大衆の不満を静めるための弥縫策という象徴的な隠喩だ。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は、2011年12月に金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去して以降、建設事業に邁進している。特にレジャー分野に力を入れ、プールや映画館、イルカ水族館などを相次いでつくった。同誌によると、このような施設はすべて平壌の新富裕層のためのものだ。密貿易で成長した新富裕層は、北朝鮮政権に利益の多くを渡す見返りに、国営企業と事業をしたり、相当な自治権を得たベンチャー企業を経営している。

富裕層は、平壌駐在外交官の間で平壌のマンハッタンと呼ばれるチャンジョン通りのマンションに住んでいる。若い女性は、華やかな服を着てサングラスをかける。ある30代の女性は、金日成(キム・イルソン)親子のバッジの上にダイヤモンドがついたシャネルのブローチをつけていた。ハンドバッグにペットの子犬を入れている女性の姿も見られた。このような姿は5年前の平壌では想像もできない光景だ。金第1書記は最近、国営の靴工場にハイヒールのガイドラインを提示した。富裕層家族は、光復百貨店でシーバスリーガル(ウイスキー)を34ドル(約4万ウォン)で購入できる。外貨をチャージして使うキャッシュカード「ナレカード」で支払う者もいる。

しかし、平壌から北に28キロ離れた平安南道平城市(ピョンアンナムド・ピョンソンシ)の農夫は牛を使って作業し、女性は相変らず川で洗濯をしていた。同誌は、「金第1書記が約束した繁栄の時代が虚しく聞こえる」と皮肉った。