米国の「フィギュア女王」ミシェル・クワンがヒラリーと手を組む

「米国のフィギュア英雄」と言われている中国系米国人ミシェル・クワン（３５）が、民主党の有力大統領選挙候補のヒラリー・クリントン前国務長官の選挙キャンプに合流したと、ＣＮＮなどが１０日付で報じた。ＣＮＮは、「オリンピックで銀メダルと銅メダルを獲得し、世界フィギュアスケート選手権大会で５回も優勝したクワンが、クリントン前長官のニューヨーク・ブルックリン選挙キャンプの本部で有給の正式参謀として働いている」と伝えた。

キャンプのとある関係者は東亜（トンア）日報との電話インタビューで、「クワンはブルックリン選挙キャンプ周辺に宿舎まで構えるほど、積極的に活動している」といい、「クリントン前長官の大統領選挙レースで、代表的な広報大使の役割を担うだろうと聞いている」と話した。

クリントン前長官とクワンの意気投合は、相互の利害が合致した結果だと、この関係者は主張した。まず、クリントン前長官は、米国民から愛される代表的スポーツスターのクワンの良いイメージが大きく役立つだろうと判断したという。クワンは、「強力なオリンピックの金メダル候補」だったが、試合中の些細なミスや負傷などで、ついに金メダルを獲得することができず、大変残念がられた人物だ。ニューヨークのとある外交消息筋は、「多くの米国民はクワンを見るたびに、『金メダルの夢』を思い浮かべる。クワンが再び尻餅をつく挫折を経験しないことを願っている。そのような願いが、クリントン前長官には確かにプラス（前向きな効果）になる」と語った。クワンは今月１日、ニューヨーク・クイーンズで行われた選挙資金募金行事にも出席し、「アジア系有権者らの積極的な支持」を呼びかけた。

クワンも、クリントン前長官を支援して、自分や夫（クレイ・ペル弁護士）の政治的跳躍を果たしたいという考えが強いという。クワンは、クリントン前長官の長官在職時代、国務部の政策広報大使として働いた経験がある。夫のペル弁護士は昨年、ロードアイルランドの州知事選挙に立候補したが、民主党内の候補選び選挙で３位に止まった。クワンは、クリントン前長官が当選すれば、一緒にホワイトハウス入りし、広報関連の重要ポストにつきたいという意志が強いという。