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[オピニオン]安哲秀氏の大統領選出馬などどうでも良い

[オピニオン]安哲秀氏の大統領選出馬などどうでも良い

Posted June. 04, 2015 07:29,   

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新政治民主連合の安哲秀(アン・チョルス)議員が一昨日、あるラジオ放送で、次期大統領選に立候補する意向を表明した。彼は、立候補の用意を問うリスナーと司会の3度にわたる質問に、最初と2回目は曖昧な答弁をしたが、3回目には「もちろんです」と言い、立候補の用意を明確にした。大統領選まで2年半あまりを残しているところで、安氏の口から「出馬」の話が出ると、数々の解釈を生んでいる。国民は冷めているのに、安氏関連銘柄は一斉にストップ高価格を記録した。

◆安氏の発言が話題になると、安氏側は「針小棒大に伝わった面がある。とくに意味を与えるほどの話ではない」との反応を見せた。意図的な発言ではなく、しつこく質問されたので仕方なく本音を漏らしただけだという態度だ。狭苦しい言い訳だ。誤解されたくなければ、最後まで確答を避けるべきだった。安氏は前日、新政治連合の鄭大哲(チョン・デチョル)常任顧問に会って「次の大統領選はしっかり準備したい」と話したという。MERS(中東呼吸器症候群)に埋もれて、あまり注目する人もいなかったけど。

◆安氏に付きまとう代表的な修飾は「優柔不断」だ。2012年には大統領選が差し迫るまで出馬の意思を明確にせず「私が選択するのではなく、私に与えられるもの」だという風に曖昧な態度を見せた。大統領を夢見る人に優柔不断という評価は致命的だ。安氏本人は優柔不断ということを認めないが、世間がそう見ているのだから仕方ない。ラジオで「そうだ」と言ってしまった安氏の挑発的な答弁も、もしかしたらイメージ刷新を狙った高次方程式ではなかったのだろうか。

◆安氏は新政治連合が開催した1泊2日(2、3日)の議員ワークショップに参加しなかった。理由はどうあれ、党代表まで経験した人間が、危機脱出の活路を探るための党の公式行事に参加しなかったのは理解し難い。そんな中で大統領選出馬まで公式化した。党内の強力な大統領選ライバルである文在寅(ムン・ジェイン)代表とは一線を画して独自路線を歩むという意思表示なのか。安氏が、本気で新政治連合の看板として大統領選に出馬する用意があるのなら、先に党の立て直しに力を添えるのが筋だろう。党を割るつもりでないのであれば。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com