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ヒラリー氏「平凡な米国人のチャンピオンになりたい」

ヒラリー氏「平凡な米国人のチャンピオンになりたい」

Posted April. 14, 2015 07:12,   

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ヒラリー氏は米国の格差をいかにして解決するのか。

「中産層の復活」をキャッチフレーズに掲げて米大統領選挙への出馬を表明したヒラリー・クリントン前国務長官の成功のキーワードは、「どんな経済公約で米国内の格差を解消するつもりなのか」と、米政界とメディアが報じている。

クリントン氏は12日の出馬宣言で、格差の深刻化、持つ者と強者中心の経済構造を改善するという考えを明らかにした。ワシントンポストはこれについて、「クリントン氏は『エリザベス・ウォーレンのような表現』をしている」と報じた。「不平等と戦う戦士」と呼ばれる民主党のウォーレン上院議員が好んで使う表現「持つ者のゲーム」をヒラリー氏が借用したという指摘だ。

結局は実現方法が問題だ。2008年に初めて大統領選挙に挑戦した時は野党候補だったため、政策失敗の責任を「政府与党(共和党)のせい」にすればよかったが、次期大統領選挙は与党候補として出馬するため、オバマ政府の枠組みから大きく外れることはできないという見方が多い。米ブルッキングス研究所のゲイリー・バートレス主任研究員は、「(問題は)2008年よりも貧富の格差と経済に対して不満を抱く米国人が多くなったことだ。クリントン氏は別の解決策を求める圧力を受けることになるだろう」と指摘した。

CNN・MONEYは、クリントン夫妻が米国の最上流層の富裕者という点もどれほど現実経済と共感できるか疑問だと伝えた。実際に、クリントン氏は2008年、富裕層の象徴である「ウォール街の候補」だった。ニューヨークタイムズなどは、「ヒラリー氏がオバマ政府の経済政策を批判せずとも新しい政策を出さなければならない一方で、ウォール街をあまり責めずとも経済の不平等問題を解消しなければならない、いわば『綱渡り政策』を展開する可能性が高い」と見通した。

しかし、他方では「富裕者と中産層をいずれも満足させる経済政策が果たしてあるのか」という現実的な指摘もある。MSNBCは、「2008年の時も、クリントン氏とオバマ大統領の経済公約には小さな違いがあったものの、民主党特有の『大きな政府論』や富裕層に対する高い課税、医療保険といった基本的な枠組みは同じだった」と報じた。



bookum90@donga.com