フェイスブックの創業者で最高経営者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ(31、写真)は、「全世界のインターネットの普及・拡大のためには、ライバル会社グーグルとの協力もあり得る」と述べた。
ザッカーバーグは2日(現地時間)、スペインのバルセロナで開催中の「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2015」の基調演説の中で、13年に発売された無料インターネット接続アプリ「インターネット・ドット・オーグ(internet.org)」の普及・拡大に向け努力すると話した。同アプリは途上国やアフリカなど、インターネット環境が脆弱な地域の接続を課金なしで支援するもので、フェイスブックが非営利プロジェクトとして進めているサービスだ。
ザッカーバーグは、これと類似した形で熱気球を飛ばし、脆弱地域にインターネットを供給する、グーグルの「ルーン(Loon)プロジェクト」との協力の意向を聞く質問に対し、「グーグルの検索エンジンとより積極的に協業したい」と前向きに答えた。また「ザンビアで『インターネット・ドット・オーグ』を発売した時、グーグル検索も同時に投入した」とした上で、「検索は重要な成果物であり、世界的に求められている機能だ」と付け加えた。しかしザッカーバーグは「我々はデジタルでつながることに止まらず、人と人をつなげ、相互共有できるようにサポートする」とし、ルーンプロジェクトとの差別化を強調した。
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