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反「イスラム国」の旗を持った主婦

Posted February. 24, 2015 07:18,   

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18日から3日間、米ホワイトハウスで開かれた対テロ首脳会議で、ある中年女性の「小さいが意味ある」努力が紹介された。各国の閣僚級とテロ専門家たちの関心を集めた主人公は、カナダのアルバータ州カルガリーに住むクリスティアン・ボドローさん。

平凡な主婦だったボドローさんは、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」に合流した息子のダミアン・クレアモントさんが昨年1月、シリアで亡くなると、イスラム過激派に対抗する活動家に変身した。「イスラム国」の宣伝扇動にだまされ、戦闘中に死亡した息子のような悲劇が二度と起こらないよう「イスラム国」の実体を世の中に伝える決心をした。ボドローさんが息子の死と自分のメッセージ伝えたユーチューブの動画は、初日だけで1万5000件の閲覧を記録した。

ボドローさんは20日、CNNとのインタビューで、「息子を育てる親たちは、子どもの無分別な性行為や麻薬を心配するのと同様、イスラム過激派に子どもが染まらないようにする新たな挑戦に直面している」とし、「親がイスラム過激派についての十分な知識を持ち、子どもが幼い時から危険性について話さなければならない」と強調した。

やさしい少年だったクレアモントさんは高校に入った後、人が変わったという。友人とけんかし、いじめにあった。17才の誕生日に自殺を図ったクレアモントさんは、傷が回復した後、イスラム教に改宗した。

その後、クレアモントさんは再び社会性を身につけ、酒や麻薬に手を出すこともなかった。ボドローさんは、息子がエジプトにアラビア語を習いに行くと言った時快く許諾し、息子の行動を疑うことはなかった。しかし、2013年に家にやって来た情報機関員は衝撃的な知らせを伝えた。息子がエジプトではなくシリアに行って「イスラム国」の戦闘員になっていたというのだ。ボドローさんは、「息子は『イスラム国』のために戦ってこそ生き残れると信じるほど、徹底的に洗脳されていた」と話した。クレアモントさんは結局、シリアのアレッポ付近で反政府軍との戦闘中、22才で亡くなった。