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セヌリ党の非朴系2トップ、大統領府への対抗意識むき出し

セヌリ党の非朴系2トップ、大統領府への対抗意識むき出し

Posted February. 04, 2015 07:13,   

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与党セヌリ党の執行部が、劉承旼(ユ・スンミン)氏の院内代表選出を機に、朴槿恵(パク・クンヘ)政府が守ってきた「増税なき福祉」基調の修正を強く要求した。政権3年目を迎えた朴槿恵政府の党・政府・大統領府の関係と政策基調に抜本的な改革を求める考えが含まれている。

セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表は3日、交渉団体の代表演説で、「増税なき福祉は不可能であり、政治家がそのような言葉で国民を欺くことは正しくない」とし、「政治家が人気だけに迎合すれば、その国は未来がない」と強調した。そして、「国家の体力に合わない突然の福祉拡充は多くの副作用を起こした。福祉支出の構造調整を行い、支出の重複と非効率をなくさなければならない」と注文した。

金代表は、現在の党と大統領府の関係に対する不満も吐露した。金代表は、「この2年間、党・政府・大統領府会議が2度しか開かれなかった」とし、「今後、党が主導して党・内閣・大統領府会議を随時開く」と明らかにした。政府の健康保険料の改編をめぐる論議についても、「政策に対する熾烈さと細心さが不十分だった」と指摘した。

以前にも金代表は、「無償福祉はない」、「高福祉は高負担」と発言したが、同日の演説での批判の度合いはより高かった。金代表と劉院内代表のいわゆる「2トップ」体制のスタート初日から大統領府への対抗意識をむき出しにしたと受け止められている。

2日に選出された劉院内代表も、「増税なき福祉」と党と大統領府の関係の問題点を再度指摘した。劉院内代表は、「増税なき福祉基調が無理だということを国民はもはや分っている。変えるべきではないか」とし、「これまでの党と大統領府、党と内閣の関係にも一大変化が必要だ」と強調した。

非朴系の議員たちも批判隊列に加勢した。朴敏植(パク・ミンシク)議員(当選2回)は同日、ラジオ番組で、「2年間、セヌリ党の存在感がほとんどなかった。尻拭いばかりして党の主体的な姿が全くなかった。完全に変貌する前向きな姿を示さなければならない」と主張した。

朴大統領は同日の閣議で、「増税なき福祉」と党と大統領府の関係について言及しなかった。

しかし、野党は福祉の縮小よりも「富裕層増税」を注文した。野党新政治民主連合の朴洙賢(パク・スヒョン)報道担当は論評で、「金代表の指摘のように(福祉)支出をチェックすることも当然必要だが、国の財政が苦しくなった根本的な原因は誤った富裕層の減税だ」とし、「これを正常に戻すことが優先だ」と主張した。