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2015年乙未の年は青羊の年…「幸運の動物」青羊は実在するのか

2015年乙未の年は青羊の年…「幸運の動物」青羊は実在するのか

Posted January. 01, 2015 14:26,   

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2015年は、乙未の年、青羊の年だ。青羊は、平和と幸運を象徴する羊に活動的な青色が加味され、幸運の動物と呼ばれる。青色の羊が本当に存在するのだろうか。

韓国にはいないが、ヒマラヤやブータン、パキスタンの高山地帯などには本当に「青羊(blue sheep)」と呼ばれる動物がいる。

青羊は、人間が羊毛を得るために育てる羊よりもヤギに似ている。体長は約165センチほどで、メスよりオスが大きく、オスメスいずれも角があるのが特徴だ。名前は「青羊」だが、毛の色は茶色や灰色に近い。にもかかわらず青羊という名前がついたのは、毛の色がかすかではあるが青色を帯びているためだ。灰色に近い青色の毛は、青羊が活動する岩山で保護色の役割をする。

青羊の毛が鮮明な青色でなく灰色に近い色であるように、鮮明な青色の毛を持つ地上の動物を探すことは容易ではない。生命多様性財団のキム・サンハ事務局長は、「一般的な地上の環境で探すことが最も難しい色が青色なので、このような色を持つ動物は生存に不利なこともある。そのため鮮明な青色の色素を持つ動物の数は非常に少ない」と説明した。

体が鮮明な青色の動物は、青色を体を隠すためではなく、むしろ目立つようにするために使う。中南米のジャングルに生息するヤドクガエルの鮮明な青色は「威嚇」の意味だ。ヤドクガエルから得た毒1グラムで8333人の命を奪うことができる。

華やかな青色が実際は青色でない場合もある。孔雀の羽やモルフォチョウの羽の本当の色は青色ではなく透明だ。孔雀の羽には100ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)の直径に数百ナノメートルの長さの透明なたんぱく質が幾重にも重なっており、ここで光の散乱が起こる。太陽光が天然色に分離し、青色だけが外部に反射するため、人間の目には華やかな青色に見える。

オーストラリア研究チームが主導し、8ヵ国が参加した国際共同研究チームは、羊が400万年前にヤギと分離し、今日のような形に進化してきたと、昨年6月に「サイエンス」に発表した。2003年に完成された人間ゲノムプロジェクト(HGP)のように、羊の遺伝子を分析して突き止めた結果だ。研究チームは。「今日衣類としてよく使われる羊毛(wool)も進化の産物だ」とし、「反芻によって産出された脂肪酸を処理する過程で暖かい羊毛ができた」と説明した。