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社説]国家予算の14%、国庫補助金は「唾をつけた者勝ち?」

社説]国家予算の14%、国庫補助金は「唾をつけた者勝ち?」

Posted December. 04, 2014 08:13,   

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国家と地方自治体は、政策目標によって民間団体や個人事業者の活動に国庫補助金を支援する。2006年の30兆ウォンから昨年は50兆5000億ウォンに増え、国家予算の14%を占めた。莫大な金額だけでなく、畜舍施設の現代化事業補助金、貨物車の石油価格補助金、船舶油類税補助金、職業能力開発補助金、シルム大会補助金など、支援分野があまりにも広範囲であるため、補助金は不正と腐敗の温床になってしまった。「唾をつけた者勝ち」という言葉まで生まれる始末だ。

検察と警察は3日、この1年間、約3119億ウォンの国家補助金を不当に獲得したり、流用した5552人を摘発し、253人を拘束したと発表した。大検察庁と警察庁が昨年12月に協力捜査体制を構築し、集中的に取り締まった結果だ。今回摘発された3119億ウォンは、国務調整室が昨年発生した国庫補助金関連の不正規模を1700億ウォンと推定したことに比べると、ほぼ2倍の数値だ。

今回の捜査を通じて、ほぼすべての分野で補助金不正が蔓延していることが確認された。保健福祉から文化体育分野まで、掘れば掘るほど芋づる式に不正が明るみになった。タイプ別には、補助金を指定された用途以外に使用した補助金横領が53%、支援要件と資格を偽った補助金詐取が40%にのぼる。国家補助金が50兆ウォンを超えた今、政府の大ざっぱな運営とお粗末な管理で国庫補助金の不正受給と横領は慢性的な構造的弊害になった。

政府は、不正が明らかになった事業を廃止したり、補助金の不正受給者に受領額の最大5倍を賠償させるというが、急いで法制化する必要がある。検察・警察の持続的な取り締まりと共に、補助金の選定、執行、事後管理にいたる全般的な管理体系に抜本的な制度改善が必要だ。