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ベネズエラ、「世界最高スラム街」の貧民数千人を強制立ち退き

ベネズエラ、「世界最高スラム街」の貧民数千人を強制立ち退き

Posted July. 24, 2014 03:57,   

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ベネズエラの首都・カラカスにある「世界でも最も高いスラム街」に暮らしていた人たちが追い出された。ベネズエラ政府は22日、武装警察を動員し、カラカス市内の45階建てのビルに住んでいた住民数千人を、強制的に立ち退かせ始めたと、英紙デイリーメールなどが報じた。このビルに住んでいた貧しい人たちは、今後、カラカス南側の郊外にある政府所有のマンションで暮らすことになる。

「ダビドタワー」と呼ばれているこのビルは当初、発展を遂げるベネズエラを象徴する金融センターの用途で建設された。骨組みや外壁工事まで終えたが、1990年代の金融危機の時、建築が中止となり、放置されてきた。00年代半ば以降、貧民らがこのビルに詰め掛け始め、共同体が形成された。米テレビドラマ「ホームランド」は、ここを暴力や強盗などの犯罪の溢れる背景場所として選んだりもした。