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166センチのフランス英雄、MFバルヴィエナの活躍を世界のメディアが絶賛

166センチのフランス英雄、MFバルヴィエナの活躍を世界のメディアが絶賛

Posted July. 02, 2014 04:18,   

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「眠気が差すくらいつまらないですね」

隣の席にいたドイツ人記者は、退屈そうにあくびを連発した。すでに視線は、グラウンドではなく、誰かとのチャットウィンドウに集中していた。フランスとナイジェリアの決勝トーナメント1回戦が行われた1日、ブラジリアのマネ・ガヒンシャ国立競技場。6万観客は、どちらも攻撃的なサッカーを駆使するチームとして知られ、大量のゴールが出ることを期待していた。

両チームは、観客の期待を裏切り、支離滅裂な攻防戦を繰り広げた。期待していたゴールは、後半の終わりかけの時点にも出なかった。あるドイツ人記者は、「自分が見た今大会の試合の中で、一番つまらない試合だ」とコメントした。フランスが辛苦の末に2−0で勝ったものの、試合中に席を離れる観客が見えるほどだった。

これだけつまらない試合の中でも、一人だけ目に止まる選手がいた。フランスのMFマシュー・バルヴィエナは他の選手に比べて、一回りは背が低いが(166センチ)、スピードで長身選手たちの間を掻き分けながらフランスの攻撃をけん引した。自転車を漕いでいるような速さから着けられた「小さな自転車」の異名に相応しい活躍だった。この日の試合で、両チームを通して最も長い10.5キロを走った。

フランスのシュート(15回)とゴールも殆どが彼から始まった。後半34分のポール・ポグバの先制点も、バルヴィエナの的確なクロスから始まった。フランス選手では最多となる50回のパスを成功させた。

この日の最優秀選手には先制点の主役ポグバが選ばれた。だが、多くのメディアは、バルヴィエナの活躍に最高点をつけた。英紙デイリー・メールは、両チームを通して最も高い8点(10点満点)を与え、「豊富な運動量で同僚たちにボールを配りながらチャンスを作った」コメント。ミクストゾーン(共同取材区域)でも、一番の人気者だった。インタビュー中にも多くのフランス選手らが「お疲れ様」と声をかけながら頭を撫でていた。

低身長からくる挫折もあった。ボルドのU18チームでは、背が低いためプロ選手に成長する可能性が薄いとして放出された。だが、サッカーへの夢を捨てなかった彼は、5部リーグを転々としながら選手生活を続けた。生活に困窮し、スポーツ用品店を運営したりもした。優れたドリブルにスピーディーな突破で注目を集め、2006年に悲願の1部リーグチーム(オリンピック・マルセイユ)に入団した。

2010年の南アフリカ大会を控えてフランス代表に抜擢された。生涯初のW杯は、失望そのものだった。1試合に交代で出場しただけで、チームも決勝トーナメント進出に失敗した。スイスとのグループリーグ戦では、デビューゴールも決めた。フランス代表のディディエ・デシャン監督は、「バルヴィエナはフランスの中心だ。彼の活躍次第で優勝も可能だ」と話した。