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毎年8月に帰国の潘基文総長、今年は取り止めに

毎年8月に帰国の潘基文総長、今年は取り止めに

Posted June. 23, 2014 03:24,   

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毎年8月に帰国していた潘基文(パン・ギムン)国連事務総長(写真)が、今年は取り止めたことが23日までにわかった。

政界の一部では、国内で次期大統領候補を巡る議論が起こっている中、潘総長が自身の帰国が政治的な注目を集めることを回避しようとしたものと受け止める向きもある。

潘総長は2011年6月に再選(任期5年)に成功した後、毎年8月には帰国していた。2011年8月には、「世界模擬国連会議」に参加するために帰国。2012年8月には、公務のために来韓し、10日間滞在した。潘総長は当時、公式日程である国連協会世界連盟会議以外はエキスポが開催された全羅南道麗水(チョルラナムド・ヨス)を訪ね、名誉麗水市民証の贈呈式に参加した。

昨年8月は国連職員に与えられる「帰郷休暇」を取り、5泊6日の日程で帰国したが、公的業務をこなした。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領を表敬訪問し、鄭烘原(チョン・ホンウォン)首相、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官らと会談し、韓半島情勢について幅広く意見を交わした。さらに忠清北道忠州(チュンチョンブクト・チュンジュ)で開かれた世界漕艇選手権の開幕式に参加し、故郷の忠清北道陰城(ウムソン)を訪問した。周りからは「公務休暇」と言われるほどの日程だった。

国連事務総長が公式席上で使用する言語は英語。潘総長の周辺では、潘総長は帰国して滞在する際は、気楽に韓国語を使って会話しながら、韓国料理を楽しめることを楽しみにしていたという。

今年8月の帰国を取り止めたのは、国内政界で注目度が急上昇している状況とも無縁でないようだ。潘総長は各種世論調査で次期大統領候補の一人に急浮上している。

潘総長の2期目の任期が2016年12月で終了することから、2017年の大統領選への出馬説が燻っている。ある野党関係者は、「世界の大統領と呼ばれる国連事務総長の再選キャリアに流暢な英語能力、高い知名度、忠清北道出身であることかなど、大統領候補として盛り上げる要素が多い」と話した。

1944年生まれで今年70歳の潘総長は、2017年の大統領選では73歳になる。昨年8月に帰国した際の記者懇談会で、「大統領選出馬の提案を受けたらどうするか」という質問に対して、何も言わないまま席を立った。