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「先払い印税が10億ウォン?」 春樹の興行不敗、今度も通じるか

「先払い印税が10億ウォン?」 春樹の興行不敗、今度も通じるか

Posted May. 08, 2014 07:34,   

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「少なくても『1枚(1億円、約10億ウォン)』は払わなければならない」

最近、出版界に広がっている言葉だ。ベストセラー作家の村上春樹(65・写真)の最新作「女のいない男たち」の翻訳出版権をめぐる国内出版社の動きが本格化し、先払い印税の噂が広まっている。先払い印税は印税の中で契約金として前もって支給する金銭を意味する。

「女のいない男たち」は春樹が9年ぶりに発表した短編小説集だ。先月18日、日本で出版された。6編の短編小説で構成されたこの本は、恋人や妻に捨てられた男たちを描いた。この本の版権を確保しようとする国内出版社は、先払い印税の条件だけでなく、春樹の心を射止めるマーケティング方策まで苦心している。

「1Q84」(09年)を出版した文学トンネは「中国行きのスロウ・ボート」など、複数の春樹の短編小説の改正版を先月から相次いで出版したという点を強調する計画だ。新作と短編小説の改正版で「シナジー効果」を強調するということだ。

「ノルウェイの森」(1989年)を出版した文学思想社も国内エージェンシに依頼し、新作を入手して分析中だ。文学思想社は国内で春樹の作品を最も多く出版した点を強調する考えだ。

キムヨン社の文学インプリントのビチェも、「これから春樹のどの作品を出版できるかも重要だ」とし、「東京奇談集」の新しい翻訳本と春樹の対談集を7月に出版する点を強調する」と話した。

昨年、出版界の最大の話題だった「色彩を持たない田崎つくると彼の巡礼の年」を出版したミンウム社が今回も有利な位置を先取りしたという見方が多い。「女のいない男たち」に収録された短編の中で一作(ドライブ・マイ・カー)がミンウム社が発行する季刊誌の「世界文学」に載せられたためだ。ミンウム社は、「季刊誌契約と短編小説集の契約は別々だ」と言いながらも、「出版界の見通し通りになることを希望する」と話した。

春樹の作品は、著作権取引を代行する日本のサカイ・エージェンシの翻訳出版入札提案書公告後、韓国国内出版社が入札するやり方で進められる。サカイ・エージェンシは今月末までに入札提案書を発表する予定だ。

しかし、今回は「色彩を持たない…」の入札競争が過熱した昨年とは雰囲気がずいぶん違う。文学思想社のユン・ヘジュン海外文学担当チーム長は、「『無理しないことにしよう』という意見が多い。過度な競争は避ける」と話した。韓国出版人会のコ・フンシク事務局長は、「日本にとって韓国の出版社はドル箱だ。韓国国内作家の先払い印税は5000万ウォンであることを勘案して自重しようという雰囲気だ」と話した。

「春樹のパワーが前ほどではない」という予測も競争を和らげる要素だ。ウンヘンナムのチュ・ヨンソン代表は、「『ノルウェイの森』から始まった春樹世代が既に40、50代になって、小説の主要読者層から離れた反面、主要小説購買層の20、30代に春樹は過去ほどアピールできない可能性もある」と説明した。ビチェのチャン・ソンソン編集長は、「終盤、意外な出版社が大きな金額をベッティングする可能性はある」と付け加えた。