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「内閣は責任を」と求めた野党、「無責任な辞任」と批判

「内閣は責任を」と求めた野党、「無責任な辞任」と批判

Posted April. 28, 2014 06:42,   

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27日午前10時、鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相が辞任記者会見を終えた1時間後、新政治民主連合の安哲秀(アン・チョルス)、キム・ハンギル共同代表が記者会見を行った。安代表は鄭首相について、「このような時に極めて無責任な態度であり卑怯な回避だ」とし、「今、国会で人事聴聞会を開くのか」と非難した。キム・ハンギル代表も、「首相が辞任することが果たして国民に本当に責任を負う姿勢なのか同意できない」と主張した。

首相をはじめ内閣に責任を負えと声を上げていた野党が、首相の記者会見直後、「卑怯な回避」と非難することは、つじつまが合わない。記者会見に際して、新政治連合では、鄭首相をはじめ内閣辞任と朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の謝罪、海洋水産部長官・安全行政部長官・海洋警察庁長官に対する処罰を求める声が多かった。鄭首相が辞任記者会見を先にしたため、党内から「気が抜けた」という声があちこちから漏れ出た。もし首相が辞任しなかったなら、なぜ辞めないのかと迫っただろう。6・4地方選挙を控え、与野党いずれもタイミングのゲームをするかのようであり、国政を心から心配する態度とはかけ離れている。

安代表が、「4月の国会で民生法案をはじめとする懸案を迅速に処理する」と約束したことは評価できる。国会未来創造科学放送通信委員会では、野党は国会先進化法を武器に、原子力発電所の安全、不正予防、個人情報流出の予防、端末機流通構造の改善で通信費の家計負担を抑えるなど、すでに与野党が合意した127の民生法案の足を引っ張っている。国会の協力なくして大統領が1人でできることがあまりないのが現実だ。野党が、国民は眼中になく党利党略による法案連携処理に没頭していることを心から反省するなら、まずは民生法案の処理から実践しなければならない。キム代表は27日、「子どもを失った親の思いで、与野党と朴槿恵政府が力を結集し、安全な大韓民国を作るために邁進しなければならない」と述べた。野党代表の口から「与野党と政府が結集して」という言葉を久しぶりに聞けてうれしくも思う。キム代表の言葉どおり、安全な大韓民国を作ることに与と野、政府に違いはない。与野党を問わず政界は、何が本当に国利民福のためになるのか省察しなければならない。

今、国民は悲痛な気持ちで自粛・謹慎している。ただでさえ景気が悪い状況なので、上半期の景気回復が予想より遅れることが憂慮される。与野党は、犠牲者と行方不明者を追悼し、家族を慰め、国民生活を安定させることも考えなければならない。セウォル号惨事を地方選挙に利用しようという策略に没頭していると民心から背を向けられるといことを政界は肝に銘じなければならない。