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カバンや帽子、人形は浮き上がってきているのに、君たちはどこに…

カバンや帽子、人形は浮き上がってきているのに、君たちはどこに…

Posted April. 26, 2014 03:00,   

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16日に沈没した旅客船「セウォル号」の乗客らのものと見られる浮遊物が次々と見つかり、悲しさを膨らませている。

25日、海洋警察庁によると、水深37メートルの海底に沈んでいるセウォル号が沈没した後、現在まで、事故海域から収拾した浮遊物は、計300点あまりに上る。その大半がビニールで真空包装されたり、嵩に比べ、水より軽い物だ。

まず、檀園(タンウォン)高校の生徒らが持っていたものと見られる複数の品物が目につく。さまざまな筆記具や携帯用水筒などの入っているサック型生徒用カバン4個が見つかった。また、済州道に修学旅行に旅たつと、浮き立っていた生徒らがかぶってきたひさしのついた帽子も、複数見つかった。簡単な化粧品が入っていたポーチや櫛、運動靴、スリッパーなども収集された。

事故当時、乗客の中では、自宅で飼っていた犬を連れて乗ったのか、ペット用の餌8袋や子供用のプラスチックのかば人形もあった。セウォル号で食べるおやつとして持ってきたカップラーメン20数個と、3階の食堂から流れてきたものと見られるビニールで包まれたゴム手袋や雑巾も浮き上がった。そのほか、セウォル号の沈没過程で救出された檀園高校のY君(17)の生徒証も収集された。

事故原因を推定できる有力な手がかりや証拠物になりうる浮遊物も見つかった。長さ6センチ(直径30センチ)弱の黒いゴム管、事故当時、現場に出動した海洋警察が、セウォル号の左舷デッキから落とした救命いかだ1個と、船体内に合った救命胴衣40数個を通じて、さまざまな設備や救命器具の管理状態などを判断できるものと見られる。

検警合同捜査本部は、これらの浮遊物が捜査に必要な手がかりや証拠物として価値があるかどうか詳しく分析している。関連の無いものは、全羅南道珍島郡(チョンラナムド・チンドグン)の遺留品センターに引渡し、生存者や行方不明者の家族に返す予定だ。