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「統一の秘密兵器は経済システムの統合」 メキシコの南北大使が提言

「統一の秘密兵器は経済システムの統合」 メキシコの南北大使が提言

Posted April. 11, 2014 03:49,   

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「言葉や文化が違っても、国家という共同体として統一を可能にする秘密兵器は、同じ目標を追求する経済システムなのです」

メキシコ政府の北朝鮮と韓国の両国大使を兼ねているホセ・ルイス・ベルナル・ロドリゲス氏は最近、ソウル龍山(ヨンサン)区に位置する駐韓メキシコ大使館で東亜(トンア)日報のインタビューに応じ、異なる言語を使う民族同士が一緒になっているスイスを例に挙げて、このような見解を述べた。

大使は、「スイスは資本主義の市場経済に基づいた経済システムを通じて、一つの国家として存在することができた」とし、「(冷戦時代には疎外されていた)チェコやハンガリーが欧州経済共同体(EEC)に入ることができたのも、まさに同じ理由からだ」と説明した。

欧州勤務が長い安保問題専門家らしく、大使は経済システムの統一の重要性を強調した。南北統一の前提条件についての質問に対する迂回的な答弁だった。

大使は、「東西ドイツを分けていたのは、イデオロギーではなく、お互いに異なる(経済)システムだった」と言い、「開発と成長という同じ目標を持つようになれば、自ずと共同体が作られるようになり、統一も可能になる」と話した。また「北朝鮮も、国際的な経済システムを学ぼうと、経済共同体に加入し、国際社会から学べる機会を増やしていくべきだ」と加えた。

さらに「メキシコは、多様な貧困層救済支援プログラムを実施し、教育と起業のチャンスを提供しようと努めており、これまで一定の成果を出している」とし、「北朝鮮は、いつにもまして、こうしたメキシコのノーハウに相当の関心を示し、多様な交流の機会を模索している」と伝えた。

北朝鮮が2012年に光明星(クァンミョンソン)3号を軌道に乗せるのに失敗したことを公式に認め、韓国の北朝鮮関連の報道に即座に反応したことなどを例に挙げ、海外留学の経験を持つ金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記は、国際社会の視線を、これまで以上に意識しているようだと分析した。

とくに「北朝鮮住民の学習能力や潜在能力を過小評価してはならない」とした上で、「メキシコや国際社会は、北朝鮮により良い選択ができるように手助けする役割を続けるべきだ」とも話した。

伝統的に多元主義的な外交政策を取ってきたメキシコは、1980年9月に北朝鮮を国交を樹立し、1992年3月にはメキシコシティに常駐公館の設置を許可した。

今後、訪朝などを通じて北朝鮮と多様な接触をしていきたいと言う大使は、「技術的には現在進行形の韓半島の戦争を終わらせることが何よりも重用だ」と強調した。そして「それに向けた第一歩は平和定着で、全ての分野での軍縮が核心となる」とも話した。