Go to contents

陸士士官学校の3禁制度、62年ぶり大幅緩和へ

陸士士官学校の3禁制度、62年ぶり大幅緩和へ

Posted March. 10, 2014 08:12,   

한국어

陸軍士官学校(陸士)が社会の変化と生徒の人権を考慮し、いわゆる「3禁制度」を大幅に緩和する方向で検討を進めている。同制度が緩和されれば、生徒たちは学校の外で飲酒や喫煙が可能になり、婚約も容認される。

同校が検討している制度改善案によると、生徒は学校長の承認があれば、婚約が可能になる。結婚禁止規定は、現行通り維持される。今の3禁制度は生徒の結婚と婚約を禁じている。学校の中と外を問わず禁じていた異性との性交渉も、学校の外で法的、道徳的に問題にならない範囲で容認する方向で検討している。

ソウル行政裁判所は昨年7月、自身のワンルームマンションで、交際相手の女性と定期的に性交渉を持っていた陸士生徒に対する学校側の退学処分について、不当とする判決を言い渡した。

また学校側は、学校の外で制服を着用しなかったり、公式行事でない場合、生徒の飲酒や喫煙を容認することで意見をまとめた。生徒が休暇や外泊、外出の際に私服姿で家族や友人と会う席で自由にお酒やタバコをするのを容認するという。

現在の3禁規定は、校内での喫煙を一切禁じている。飲酒も、校内では学校長(中将)の承認を受けたときだけ容認し、校外でも保護者や領官(左官)以上の将校が主催する行事に限って容認してきた。

さらに陸士は、異性との交際についても原則的には容認するが、1年生のうちに生徒間、同じ中隊の生徒間、指揮ラインにいる異性との交際は禁じている。生徒間の異性交際は学校への報告を義務付ける規定も、今のまま維持される。

陸士の3禁制度は、1952年の第11期生徒から適用され、今まで厳しく維持されてきた。60年あまりにわたって飲酒規定が一部緩和されただけだ。だが、前近代的で人権侵害の恐れがあると批判する声が持ち上がった。2008年6月、国家人権委員会は、陸士の3禁制度について「人権侵害」だとして改善を勧告している。陸士は12日、生徒の保護者や予備役らを対象にした公聴会を開き、意見を汲み取った上で、3禁制度改善案を確定する予定だ。だが、一部の予備役の反発が少なくない上、生徒の喫煙容認が禁煙を奨励する国の政策に逆行すると批判する声も持ち上がり、議論が予想される。

現在、海軍と空軍士官学校は、陸士と同じ3禁制度を運営しているが、陸士とは違い、4年生2学期からは生徒の婚約は容認している。