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創業半世紀の漢拏グループ、「百年の計」は電気自転車

創業半世紀の漢拏グループ、「百年の計」は電気自転車

Posted February. 18, 2014 04:22,   

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漢拏(ハンラ)グループの鄭夢元(チョン・モンウォン)会長(写真)の初の新事業である電気自転車が今月末、オランダ・アムステルダムのスキポール国際空港の免税店に出店する。4月には、アムステルダムの高級デパート「ビエンコルフ」に進出する。12年、「マンドフットルース」ブランドで電気自転車を披露して以来、海外の免税店やデパートに拠点を作ったのは今回が初めてだ。

漢拏グループは1995年、キムチ冷蔵庫「ディムチェ」をもって、新しいキムジャン(冬を過ごすために大量にキムチをつけること)文化を作ったように、電気自転車を通じて、移動手段に新しい文化を根付かせるという抱負だ。

●鄭夢元の新事業・電気自転車

漢拏グループで自動車部品の再製造や流通を担当している系列会社・漢拏マイスターは今月末、マンドフットルースが、スキポール国際空港内の家電製品の編集売場「カピ(CAPI)」に出店すると、17日明らかにした。カピは、ドイツ・フランクフルト空港やフィンランド・ヘルシンキのバンター空港など、10ヵ所の空港免税店に、27ヵ所の家電製品のショップを経営している。

鄭会長が1997年に漢拏グループの会長に就任した後、初めて開始した新事業が、海外で日の目を見はじめているという評価が出ている。鄭会長は、鄭周永(チョン・ジュヨン)故現代グループ創業主のすぐ下の弟である鄭仁永(チョン・インヨン)故漢拏グループ名誉会長の次男だ。万都(マンド)は09年、知識経済部の国策課題として、自転車向け電子制御装置(ECU)や発電機(オルタネーター)を開発した。これらの製品は10年、「ソウル国際バイクショー」で熱い反応が寄せられると、鄭会長は、事業化を推進した。

鄭会長は、「移動手段に新しい文化を作るべきだ」と指示した。マンドフットルースは、ほかの電気自転車とは違いペダルと車輪とをつなぐチェーンがなく、ズボンに油の汚れがつかない。普通の電気自転車は、動かすためには必ずペダルを漕がなければならない。バッテリーは、アシストする役割だけだ。しかし、マンドフットルースはペダルを漕がなくても、バッテリーの力だけで自転車が動く。ペダルを漕げば充電となり、バッテリーだけで走れる走行時間が伸びる。英有名デザイナー・マーク・サンダーソンが、デザインに参加した。そのため、国内のほかの電気自転車が約150万〜200万ウォン台なのに比べ、マンドフットルスは、447万ウォンだ。下半期(7〜12月)に価格を小幅に値下げした2つ目の新製品を発売する計画であり、今年の販売目標は3万台だ。

●「51年の歴史の企業、100年先を準備すべき」

鄭会長は、新事業の必要性について地道に強調してきた。昨年10月、漢拏グループの51周年の記念式典で、「これまでの51年を超えて、迫りくる50年、100年を見据えて、長期的に進むことのできる企業になるため、新成長エンジンの構築が必要だ」とし、「一流製品を作るのが重要だ」と強調したこともある。

厳しい時期を耐えてきた漢拏グループに、復活の動きが見えている。1997年、万都機械が不渡りを出し、00年、自動車部品事業(現在の万都)をJPモルガンに、キムチ冷蔵庫やエアコンなどの家電事業(現在のウィニア万都)を、UBSキャピタルに売却した。唯一に残った事業部門の建設部門も、世界的金融危機で打撃を受けた。

08年、万都を取り戻し、立ち直りの足がかりを作った。万都は今年、中国や中東事業を中心に、収益性が改善される見通しだ。