Go to contents

金姸児、ライバルの技の向上にも「越えられない壁」

金姸児、ライバルの技の向上にも「越えられない壁」

Posted January. 14, 2014 07:59,   

한국어

「フィギュア女王」の金姸児(キム・ヨナ=24・写真)は、5日閉幕した総合選手権で227.86点を獲得し優勝した。10年バンクーバー冬季五輪で自分が立てた世界記録(228.56点)に近い点数だった。高得点で自信を得た金姸児は、すっきりした気持ちで来月行われるソチ冬季五輪に出場できることになった。

最近、他の国でもソチ五輪に出場する代表選手を選ぶための大会が続々と開かれている。これでソチ五輪で金姸児と対決するライバルの面々も明らかになった。その中の何人かは210点以上の高得点を獲得した。しかし、金姸児のライバルになるには物足りないと、専門家は評価している。

●「点数インフレ」の中で高得点続出

12日、米ボストンで行われた「米国フィギュアスケートチャンピオンシップ」女子シングルの優勝者はグレイシー・ゴールドだった。同日、フリースケートで139.57点を獲得したゴールドは、ショートの点数(72.12点)を合わせて211.69点を獲得した。06年、新しい採点制が導入された後、同大会女子シングルで出た最高点だ。その前日、カナダ・オタワで行われた「カナダ・フィギュアスケートチャンピオンシップ」女子シングルではケイトリン・オズモンド(19)が207.24点で優勝した。

昨年末には210点以上を獲得した選手が3人も出た。日本のベテラン、鈴木明子(29)は全日本選手権で215.18点を獲得し、浅田真央(199.50)を抜いて優勝した。ロシア選手権ではアデリナ・ソトニコワ(18)が212.77点、ユリア・リプニツカヤ(16)が210.81点を獲得した。

国別大会の点数は国際スケート競技連盟(ISU)の公式記録としてには認められていない。自国審判が選手の自信を高めるため、点数を高く与える場合が多いためだ。あるフィギュア専門家は、「それぞれ違う場所で行われた大会の成績で選手を比較するのは大した意味がない。見方によっては、それぞれの国の審判の神経戦とも言える。他国の相手選手にプレッシャーをかける意図で、自国の選手に高い点数を与えることもある」と話した。

●金姸児は「越えられない壁」

国内外の専門家は、「金姸児はレベルの違うスケートをする」と評価する。AP通信も最近、「ソチ五輪で金姸児を脅かすほどの選手は見えない」と伝えた。

最近開かれた国別大会でゴールドや鈴木は、生涯最高の演技を披露した。ゴールドはショートとフリーで大きなミス無しに相次いでトリプルコンビネーションジャンプを成功させた。鈴木もフリーで申し分のない演技を披露した。

しかし、ジャンプの質や表現力、プログラムの完成度では金姸児がずっとリードしている。あるISU国際審判は、「同じジャンプを成功させたとしても、距離や高さ、音楽との調和などによって加算点が違ってくる。他の選手のジャンプが『成功したな』という感じを受ける程度だったとしたら、金姸児のジャンプは感嘆を呼び起こすレベルだ」と話した。実際、金姸児のいくつかのジャンプは、国際審判が受ける教育のとき、満点を与えられる例として紹介されているという。

また、別の審判も、「金姸児はスケート技術、動作の連結、演技、振り付け、解釈の5つの要素で構成される芸術点数(PCS)で強みを持っている。一言で言って、他の選手とはレベルが違う。全体的にライバルのレベルがアップしたのは確かだが、大きなミスさえしなければ、五輪2連覇の達成には無理がなさそうだ」と話した。