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反政府軍、南スーダンの油田地帯を制圧

Posted December. 23, 2013 03:09,   

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南スーダンの反政府軍が、主要な油田地帯であるユニティ州を管理化に置いたほか、自国民救出のために飛来した米軍の輸送機が攻撃を受けるなど、南スーダンの流血事態が1週間で内戦に飛び火している。

反乱軍を指揮しているとみられるマシャール前副大統領は21日、BBC放送との電話インタビューで、「反政府軍がユニティ州を含め全国の相当部分を管理化に置いた」と明らかにした。また、「現在、政府と戦う反政府軍は私の命令で動いている」と述べ、自分が反政府軍クーデターの実質的な主導者であることを初めて認めた。

北部の国境地帯にあるユニティ州は、2011年にスーダンから分離独立した南スーダンが財政の95%を依存する油田地帯だ。南スーダン政府軍の人民解放軍(SPLA)スポークスマンは、ユニティ州を防衛していた指揮官が反政府軍に寝返ったと発表した。

自国民を救出していた米軍の輸送機3機が攻撃され、米軍兵士4人が負傷した。米国防総省のジョン・カービー報道官は21日、米国人を撤収させるためにジョングレイ州の州都ボルに着陸した垂直離着陸輸送機オスプレイ3機が攻撃を受けたと明らかにした。この輸送機は、南スーダン内の国連職員を含め米国人約40人の救出作戦をあきらめ、ウガンダに戻った。負傷した4人の兵士は、ケニアのナイロビに搬送され治療を受けた。米国のオバマ大統領は同日、休養先のハワイにエアフォースワンで向かっている時に報告を受け、「武力で権力を掌握しようとする勢力の行動は、長く続いてきた米国と国際社会の援助を中断させる結果をもたらすだろう」と警告した。

南スーダンの首都ジュバでは、政府軍と反政府軍の流血事態で少なくとも500人が死亡し、住民約4万人が現地の3ヵ所の国連基地に避難している。反政府軍が首都ジュバから北に200キロ離れたジョングレイ州を管理下に置き、流血事態が拡大している。20日には、ジョングレイ州アコボの国連基地でインドの平和維持軍兵士2人と民間人11人が殺害された。

南スーダンの流血事態がディンカ族(マヤルディ大統領支持)対ロウ・ヌエル族(マシャール前副大統領側)の内戦に拡大することを阻止するために国際社会も動いている。フィリピンを訪問した潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は、南スーダンのマヤルディ大統領と反政府軍指導者のマシャール前副大統領にそれぞれ電話をかけ、武力行為を止めて政治交渉のテーブルにつき、危機を収拾するよう要請した。米国のケリー国務長官は20日、両者の政治交渉を仲裁するために、ドナルド・ブース大使をスーダンと南スーダン担当特使として派遣した。アフリカ連合のドラミニ・ズマ委員長も、南スーダン政府軍と反政府軍にクリスマス休戦を求めた。

戦闘が激しくなったことを受け、南スーダンに進出する外国の石油企業は職員を撤収させ始めた。中国の石油天然ガス集団(CNPC)は、現地の職員を避難させていることを明らかにした。ケニアは、1600人にのぼる南スーダン内のケニア国民を出国させるためにケニア防衛軍を投入すると発表した。