梁承泰(ヤン・スンテ)最高裁判所長官が「独りよがりな独特な価値観や偏った意見を(法官の)良心に包装してはならない」と強調した。これは今年相次いで発生した偏った判決議論や一部法官のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)への書き込み、下級審判事の最高裁判決の公開批判などを狙って、後輩法官を批判したものと受け止められる。
梁長官は10日午前10時、最高裁庁舎で行われた新任法官の任命式で、「浅い正義感や未熟な信条を良心と勘違いしては、かえって裁判の独立が阻害されるだけであることを明確に認識しなければならない」とし、このように話した。
また、「裁判の独立を守護する責任は法官にある」とし、「憲法が裁判の独立を保障する理由は、そうすることで社会の正義が最もよく実現されるという信念のためであって、裁判の独立そのものが究極の目的ではない」と強調した。
その一方で、「(外部で)根拠のない憶測や斜視的な見方で裁判を原色的に非難し、世論を間違った方向へ導いて、法院を不当に攻撃するなど、裁判の独立が脅かされている」と語り、裁判の結果を勝手に解釈する政界など外部の見方を批判した。
同日の任命式では検事、弁護士として法曹経歴5年以上の新任法官23人が新しく法衣を着た。弁護士出資が14人で最も多く、検事出身9人、司法試験出身の外交通商部職員1人が新しく任命された。法曹一本化が本格化し、検察の地位が揺れ始めた昨年末から判事へ転官すると志願した検事が少しずつ増えている。
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