iPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)などアップルのモバイル機器に保存された位置情報が、少なくとも昨年前から米捜査当局に利用されていたと、米サンノゼ・マーキュリー・ニュース紙などの外信が22日(現地時間)付で報じた。
iPhoneとiPadは、最近10ヵ月間、利用者が移動した経路を暗号化されていないファイルの形態で各機器内部に保存し、同期化されたコンピュータにもこれをコピーしていたため、論議となっている。ハッカーがiPhoneを盗んだり、外部から利用者のコンピュータに接続すれば、プライバシーが明るみになる恐れがあるためだ。
同日の報道によると、米捜査当局は、この事実を把握していただけでなく、これを利用して利用者の過去の位置情報を追跡するプログラムまで開発していたことが明らかになった。特に外信は、このような位置情報は、アップルのモバイル機器OS、iOS4の発売前にも、分かりにくい形態でiPhoneとiPadに保存されていたと報じた。これまで、位置情報が保存されたiPhoneとiPadは、iOS4を使った機器だけだと推定されていたが、アクセスが難しい形態で過去のOSでも収集されていたということだ。
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