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前城南市長一家の不正腐敗、実態に捜査員も俄然 家宅捜索で全容明らかに

前城南市長一家の不正腐敗、実態に捜査員も俄然 家宅捜索で全容明らかに

Posted December. 21, 2010 08:39,   

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先月2日、京畿道城南市盆唐区書峴洞(キョンギド・ソンナムシ・ブンダング・ソヒョンドン)の李大鎏(イ・デヨプ)前城南市長(75)の自宅を家宅捜索していた検察の捜査官らは、開いた口がふさがらなかった。随所で現金と贈り物の包みが出てきたからだ。奥座敷にあった救急箱とバルコニーの引き出しからはウォン貨をはじめ、米ドル、円など、8000万ウォン相当の大金が見つかった。包装されたままの高級ブランドのネクタイ約300点と、ブランド品のかばん約30点も発見された。

議論を呼んだ1200万ウォン相当の「ロイヤルサルート50年産」もこの時、姿を現わした。この洋酒は、海外の競売市場で、5000万ウォン以上で取引されたりもする。押収捜索当時、洋酒箱を包んだ包装紙でさえ、デパートで、20万ウォンで売られているものだった。500万ウォン前後の「ルイ13世」のコニャックや160万ウォン相当の「ロイヤルサルート38年産」など、最高級の洋酒が何本も見つかった。

●李前市長一家の「デパート式」不正

20日、水原(スウォン)地検城南支庁刑事3部(部長=オ・ジャソン)によると、李前市長をはじめ、同氏の甥ら一家6人が民選3、4期の8年にわたり、各種利権に介入し手に入れた賄賂は、約15億ウォンにのぼる。検察によると、李前市長は08年9月、板橋(パンギョ)の宅地開発地区業務団地を、随意契約で分譲してもらえるようにしてくれという請託と共に、建設業者から現金1億ウォンとロイヤルサルート50年産の洋酒1本をもらうなど、計3億ウォン相当の金品を受け取った疑いが持たれている。また、02年7月から退任直前の今年6月まで、偽の業務推進費領収証を作る方法で毎月200万ウォンずつ受け取り、横取りするなど、2億5900万ウォンの予算を横領した疑いもある。

李前市長の甥の李某容疑者(62)は、07年6〜11月、地域の建設会社を城南市新庁舍施工業者コンソーシアムに参加させる見返りとして、3億ウォンを受け取った疑いが持たれている。李さんの妻の李某容疑者(63)は、07年5月から今年2月まで城南市の女性公務員2人から、5級昇進請託の名目で5500万ウォンを受け取った疑いだ。「小さい市長」と呼ばれた甥の李容疑者は、主に5級以上幹部の人事に介入し、妻の李容疑者は、6級以下と女性公務員の人事に関与したと検察は伝えた。人事の際は、公務員が李容疑者の携帯電話に「忠誠を誓う」という内容の文字メッセージを送ったりもした。

●城南市公務員は虚脱

李前市長の側近公務員の不正も露になった。チョン某容疑者(54、5級)は05年6月、公営駐車場の契約と共に、業者から3000万ウォンを受け取った疑いで拘束された。自治行政課長を務めた李某容疑者(50、4級)は08年10月から7ヵ月間、公務上秘密の昇進対象者の名簿を、李元市長の甥に渡した。甚だしくは請願警察のソン某容疑者(55)は、公務員昇進と建築許可請託の名目で9800万ウォンを受け取ったりもした。

検察は城南市不正と関連し、計28人を摘発し、李前市長ら13人を拘束起訴し、7人を在宅起訴した。また、収賄者ら8人を略式起訴した。検察の関係者は、「これまで噂が立っていた李前市長一家の『デパート式」不正が具体的に確認された」とし、「李前市長の自宅で押収した現金や高級洋酒の出所と共に、借名口座10個前後に対しても確認中だ」と話した。

李前市長一家の不正事実が発表されると、城南市周辺には空しい雰囲気が漂っている。城南市の関係者は、「ここ8年間、権力を振り間違えた一部政治公務員によって、城南市全体が悪口を言われるようになった」とし、「今回の出来事を契機に城南市は生まれ変わるべき」と指摘した。



starsky@donga.com