ほとんどの抗生剤が効かないNDM−1(ニューデリー・メタロベータラクタマーゼ1)型スーパーバクテリア(多剤耐性菌)に感染した患者が、国内で初めて発見された。
保健福祉部は最近、首都圏のある総合病院に入院している患者2人から、NDM−1酵素を持ったカルバペネム耐性腸内細菌(CRE)を検出したと、9日明らかにした。
今回発見された患者は、2人とも海外旅行に行ったことがなく、同病院の重患室で長期間入院している。50代の男性患者は癲癇性肺疾患を長期間患い、免疫力が落ちている状態であり、もう一人の70代の女性患者は、糖尿や化膿性脊椎炎で、長期間入院治療を受けてきた。
保健当局は同じ病院で、NDM−1感染が疑われる2人の患者に対し、検査を行っており、来週明けに結果が出る予定だ。保健当局は、「細菌の感染ルートを最終的に確認することはできなかったものの、院内感染と見られる」と述べた。
NDM−1は08年、インドのニューデリーを旅行してきたスウェーデンの患者から初めて検出された。この細菌は最も強力な抗生剤のカルバペネム系列の抗生剤にも死なず、伝染スピードが他の細菌に比べ速い。
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