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[社説]李大統領と朴槿惠氏の会談と保守大連合論

[社説]李大統領と朴槿惠氏の会談と保守大連合論

Posted July. 19, 2010 06:37,   

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李明博(イ・ミョンバク)大統領とハンナラ党の朴槿惠(パク・グンへ)元代表が、再選挙・選補欠選挙(28日)を前後にして会談することを決めた。李大統領と朴元代表は昨年9月、単独で会談を行った後、一切会っていない。二人が、冷たい関係の回復を図り、協力のきっかけを作ることができるなら、国政運営に向け望ましいことである。

李大統領と朴元代表とのコミュニケーションこそ、これ以上見送りできない政治的懸案となっている。李大統領が国家百年大計を掲げて推進した世宗市(セジョンシ)の修正案を巡り、朴元代表は国会本会議で反対討論を繰り広げた。親李系(李大統領系)や親朴系(朴槿惠氏系)の議員らは、採決で賛否が分かれた。「朴槿惠を愛する会」のメンバー100人が一昨日、全国からバスを貸しきって、恩平(ウンピョン)乙の再選挙・補欠選挙に立候補した「李在五(イ・ジェオ)の落選」運動を展開した。同じ党の人々の行動とは到底受け止めがたい。

李大統領としては、朴元代表は事実上、野党のような存在で、任期の中・後半の国政成功や政権再創出は望みがたい。朴元代表も国政に協力するよりは、手をこまねいて揚げ足を取るイメージが固まれば、逆風にさらされかねないと言う周りからの助言を無視できなっただろう。

親李、親朴と分かれ、主要国政懸案ごとに混乱を招く姿に、国民は嫌気をさして久しい。07年の大統領選挙後、2人の会合は5回だったが、会うつど後味が悪く、むしろ会わなかったほうが増しな結果を招いた。大統領候補選びのしこりを取り払うことのできなかった二人への批判が高まる時ごとに、いやいやしながら会合を持った。

朴元代表は、与党圏主流の一部が提起した「朴槿惠首相論」を巡って、16日、安商守(アン・サンス)ハンナラ党代表と会談し、「首相職は願っていない」と断った。十分な信頼構築や調整無しで、いきなり取り出すカードは、相互不信のみ助長するだけだ。政治的資産や負債を共有せざるを得ない李大統領と朴元代表が一緒に国政の責任を担う姿勢で心を開き、小さなことでも国民に役立ち、希望になりうる合意を導き出すのが重要だ。

安代表が提起した中道・保守大統合論や与党一部の保守大連合論も、李大統領と朴元代表との信頼性構築無しでは、陰謀論や政治的論争のみ激化させ、成果を収めるのは難しい。李・朴会合であれ、保守大連合であれ、国民に対し信頼や期待を与えてこそ、成功できる。李大統領は一昨日、安代表との朝食会で、「(朴元代表と)会合して、相互に協力できることについては、胸襟を開き、議論するつもりだ」と語った。相互の政権中・後半期の国政パートナー関係の構築に向けた意志や本気が感じられなかったら、7.28再選補欠選挙のため、再び会い、分かれる彼らだけの統合論に止まることもありうることを肝に銘じてほしい。