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学校の「独島教育」もっと積極的に…教育界に反省の声

学校の「独島教育」もっと積極的に…教育界に反省の声

Posted July. 16, 2008 08:17,   

独島(トクト、日本名・竹島)関連の内容を扱う韓国の教科書が、沿革や古地図などの紹介に集中し、歴史の歪曲を進めている日本に比べて大きく劣っているという指摘が起きている。

このような中、独島を含む東アジアの歴史歪曲問題に関する教育を強化するという政府の計画は、高校に東アジア史の科目が新設される2012年に可能になるものとみえる。

▲年表羅列中心の独島記述〓現行の小中高校の教科書は、独島に関する基本的な事実をいくつかの教科目にわたって散発的に言及する水準にとどまっている。

小学校の教科書の場合、「道徳」や「生活の道しるべ」などに、独島の写真や独島を守る姿が紹介されている。

中学校では、韓国史の教科書の中で、「間島(カンド)と独島はどうなったか」という単元で、独島について記述している。しかし、独島に人が移住した沿革と1696年に安龍福(アン・ヨンボク)が独島から日本人を追い出したという事実などは、朝鮮時代に限られている。

社会科の教科書の場合は、出版社によって、独島の重要性と領有権問題などを数行ほど言及しているだけだ。

対日関係を中心に独島を紹介している高校の韓国史の教科書では、教育課程の範囲によって、三国時代と朝鮮時代までの事実紹介にとどまっている。

韓国の近・現代史では、中央(チュンアン)、金星(クムソン)、斗山(トゥサン)、大韓(テハン)、法文社(ポプムンサ)、チョンジェの出版社6社の教科書が、「救国民族運動の展開」の単元で、独島問題を1、2ページだけで簡単に扱っている。

それさえも、独島の年代記とともに、1900年の大韓帝国が鬱陵島(ウルルンド)を郡に昇格し、独島を管轄することを決めた内容と、1905年に日本が独島を強制編入した事実など、過去の事実を言及しているのがすべてだ。

▲通史的・積極的な記述が必要〓歴史の教師たちは、時代状況に合わせて、小中高校の教科書の改訂が必要だと指摘している。

日本が、教科書だけでなく、外交文書や国会演説など、すべての手段を動員して独島を侵奪しようとしている点を考慮し、韓国も、教科書などで積極的に事実を言及する必要があるということだ。

ソウル・シンモク高校の歴史教師・金ホンソン氏は、「現在の教科書は、独島が当然、韓国の領土だという原論的な立場で、歴史を年代別に羅列しており、分量も不十分だ。最近の日本の歪曲の動きと国際法の問題、国際社会の反応など、通時的な内容を盛り込んだ別途の単元を作る必要がある」と主張した。

教科書改訂に時間がかかるため、日本のように補助資料などを積極的に活用すべきだとする指摘もある。

慶北(キョンブク)ソンジュ中学校の金ヨンソク校長は、「北東アジア歴史財団などが、独島関連の資料を作成しているが、現場で広く使用されていないのが実情だ。教育当局が積極的に乗り出して、現在の独島状況を反映した補助教材を配布し、教師の研修などを強化する必要がある」と話した。



foryou@donga.com