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直下型地震、山が丸ごと消えた 岩手・宮城地震

直下型地震、山が丸ごと消えた 岩手・宮城地震

Posted June. 16, 2008 05:54,   

「山が崩れ道が消えた」

震度7.2の強震が日本東北の山間地方を襲った翌日の15日、日本列島は地震の規模に比べ人命被害が大きくなかったことに安どすると共に、相次いで判明する被害規模に驚いている。

日本マスコミによれば、震源に近い宮城県栗原市では、山一つが崩れ消えてしまった。被害地域のいたるところで道路と橋が無惨に寸断されてしまった。

死者の大半は、地震当時、建設現場にいたが倒壊した建物に下敷きになって死んだり、運転中に土砂崩れによって死亡した。地震に驚いて外に飛び出し、通りかかっていたトラックに轢かれて死亡した被害者もいる。

栗原市の山の中腹にある温泉旅館では、土砂崩れで登山客と従業員など7人が埋沒された。15日午後3時頃、この中3人の死体が発見され、残りの埋沒者に対する救助作業が行われている。

奥州市では、20人の乗客を乗せたバスが土砂崩れで数十メートル絶壁の下に転び落ちたが、すぐに出動した自衛隊のヘリコプターによって乗客全員が無事に救われた。

今回の地震は、地殻板が上下に搖れるいわゆる直下型地震で、専門家たちはプレートとプレートがぶつかって、一方の断層が上がりながら起きたこととみている。八木勇治筑波大教授は、「地震を起こした断層は、深さ30キロ、幅10キロほどで、約10秒にわたって最大4メートルがずれたとみられる」と診断した。

今回の地震の規模は、1995年に6000人以上の命が奪われた阪神大震災と同じで、昨年、死者15人、怪我人2300人あまりの被害を出した新潟地震(震度6.8)より大きい。

しかし、今回の地震による住宅など建物の被害は15日現在、40軒あまりに過ぎないものと集計された。阪神大震災の時は25万軒あまり、新潟地震の時は7000軒あまりが倒壊された。

専門家たちは、△地震波が、建物が倒壊されやすい1.5秒より短い1秒で△寒くて雪の多い東北地方特有の建築工法のため、被害規模が相対的に小さかったと分析した。同地方の人々が、雪が積もらないよう軽い鉄板で屋根を作り、寒波対策で窓や門戸を小さくしたのが、地震被害を減らすのに助けになったと言う説明だ。

日本建築基本法では、震度7の強震にも倒壊されないよう、すべての住宅が耐震設計をするように規定している。



sya@donga.com