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[オピニオン]オバマ氏の韓半島観

Posted February. 16, 2008 03:24,   

ボラック・オバモか、バラック・オバマか。米民主党の黒人上院議員が昨年2月10日に大統領選挙への出馬宣言をした後、韓国のメディアはしばらく彼の名前表記をめぐって右往左往した。さまざまな表記は、3月7日に政府とメディアの外来語審議共同委員会の決定によって、「バラック・オバマ」に統一された。「バラック」はアフリカ・スワヒリ語で、「祝福を受けた」という意味だ。今年47歳の黒人候補が、獲得代議員数で白人女性のヒラリー・クリントン候補をリードし、世界の注目を集めている。

◆韓国としては、耳慣れない名前だが、オバマ氏の対韓半島政策が気になる。オバマ氏は先週、米上院全体会議に送った書面での発言で、李明博(イ・ミョンバク)大統領当選者、韓米関係、北朝鮮核問題に関する考えを明らかにした。韓米同盟を血盟関係と表現し、「李当選者の就任は、韓米両国関係を再確認して再び活性化させ、新しい時代の幕開けに向けた新鮮な契機を提供するだろう」と評価した内容が注目される。この数年間韓米関係が漂流してきたという言及も、両国関係の改善の必要性を認識しているという意味にとれる。

◆オバマ氏は、苦言もためらわなかった。自動車、コメ、牛肉、労働および環境基準を取り上げ、韓米自由貿易協定(FTA)に否定的だった。ブッシュ政府に対しては、「北朝鮮問題では内部で分裂した姿をさらした」と皮肉った。韓国も、米大統領になる可能性が高い民主党予備選挙のトップランナーの政策を詳細に検討する必要がある。韓米FTAや核問題に関するオバマ氏の認識は、党内ライバルのヒラリー氏に似ている。民主党候補の勝利は、韓半島政策の大きな変化につながる。「変化」は、オバマ突風の原動力だ。

◆オバマ氏は、上院外交委員会所属だ。彼は幼少の頃5年間、インドネシアのジャカルタで暮らした。韓国を含むアジアに関心が高い。韓半島問題が選挙戦の大きな争点にならず、言及する機会が少ないだけだ。「北朝鮮に対して幻想はない」と言った彼の表現を借りれば、韓国も米大統領選に幻想を持ってはいけない。誰が大統領になっても、大統領選後に現れる米国の変化に対応する準備を先延ばしにしてはならない。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com