米プロ野球大リーグのフィラデルフィアがニューヨーク・メッツを犠牲にして奇跡のような逆転劇を演出して、14年ぶりのポストシーズン進出を果たした。フィラデルフィアは1日、ワシントンとのシーズン最終戦で6—1で勝ち、89勝73敗を記録して、フロリダに1—8で負けたメッツ(88勝74敗)を1試合差で抜いてナショナルリーグ・東地区の首位を占めた。
フィラデルフィアがポストシーズンに勝ち進んだのは、ナショナルリーグのチャンピオンを獲得した1993年以後14年ぶりのことだ。フィラデルフィアは先月13日までも首位のメッツに7試合差でリードされていて、ポストシーズン進出が厳しい状況だった。しかし、その後、17試合で13勝をゲットする驚くべき上昇ムードで9月歴代最多試合差の逆転優勝を成し遂げた。
フィラデルフィアは1964年12試合を残して6.5試合もリードしていてリーグ1位が有力だったものの、運営未熟でセントルイスに1位を奪われた痛い記憶もきれいに吹き飛ばした。
これとは逆に、メッツは17試合で12敗も喫して、目の前にあったポストシーズンのチケットを空中に飛ばしてしまった。同日、両チームは並んで先発登板した40代の左腕投手の明暗が分かれながら、運命が分かれた。
以前まで13勝7敗に防御率4.14の好成績を記録していたメッツのトム・グラヴィンは1回も投げきれないまま、3分の1回を投げて5安打7失点して、チームを危機に陥れた。反面、フィラデルフィアのジェイミー・モイヤーは、5と3分の1回を投げて、三振を6つも奪い、5安打1失点と好投した。
アメリカンリーグではボストン、ニューヨーク・ヤンキーズ(ワイルドカード)、クリーブランド、LAエンジェルズがポストシーズンに進出し、ナショナルリーグではフィラデルフィア、シカゴ・カプス、アリゾナの3チームが決まった。
サンディエゴとコロラドはレギュラリーグ162試合を終えた中で、89勝73敗の同率を記録して、ナショナルリーグ・ワイルドカード1枚を狙って、2日、コロラド州のデンバー・クアーズフィールドで決戦を繰り広げる。
ワイルドカード争いは1999年メッツがシンシナティを5—0で勝って以来、8年ぶりのことだ。大リーグは2日、ポストシーズンに参加する最終8チームを確定して、4日からポストシーズンを始める。
creating@donga.com






