Go to contents

「消費を減らして金持ちになろう」借金もダイエット

「消費を減らして金持ちになろう」借金もダイエット

Posted June. 03, 2006 03:12,   

身長167cm、体重53kgの教師イ・ソンヨン(30、女性)氏は、1日からダイエットを始めた。ぜい肉を減らすためのダイエットではない。生活の中で消費を減らそうというダイエットだ。

教壇に立って5年目の李氏が貯めたお金は、ワンルームの保証金3000万ウォンが全部だ。マイナス通帳に200万ウォンの借金があって、実際にはそれより少ない。ダイエットの初の段階は毎朝飲んでいたスターバックスのコーヒーを飲まないこと。コーヒー代を節約するだけでも1ヶ月に10万ウォン以上貯めることができるという計算が出た。

「借金ダイエット(Debt Diet)」という新造語が、インターネットの財テク関連サイトを中心に速いスピードで広がっている。家計の借金を減らすために不必要な消費を減らそうという運動だ。

米国CBSの人気番組「オプラ・ウィンフリーショー」が国内のケーブルテレビで放映され、先月初めて韓国に紹介された。

普通「財テク」といえば、お金をうまく運用して金持ちになることだと考えがちだが、「借金ダイエット」は消費を減らして金持ちになろうというものだ。米国家計の70%が借金に苦しんでいる現実を打開しようとして出てきた言葉だが、韓国の実情にもそのまま適用することができる。

この番組では、財政の専門家らが「借金ダイエット」のために必要な段階別処方箋を提示している。

第一に、借金が正確にいくらなのか知っておくべきだ。クレジットカードは使用した次の月に請求されるため、本人の小遣いや給料の限度を超過して消費しているかどうかさえ知らない人が多い。自分の借金が正確にいくらなのか知っている人も意外に少ないという。

第二に、支出内容を記録すること。1週間の間に使うお金を封筒に入れ、その範囲内で消費をし、使った内容を封筒に記録すれば、不必要な消費が何かを把握することができる。

第三に、貸し出し金利を下げること。金利が低ければ、負債から脱する時間も短くなる。銀行を訪問し、金利を低めるための努力をしなければならない。

最後に消費を止めること。

ID「ロビン」というネチズンは、本人のブログに「ぜい肉を減らすことも大変だが、消費をダイエットすることも骨を削るような苦痛だ」と書いた。

財テク・ポータルサイト「モネタ」のオ・スウォン財務コンサルタントは、「どうすればマイホームを早く持つことができるかについて聞く人が多いが、第一の方法は手元に入ったお金を使わないことだ」とし、「全体所得のうち投資や貯金の割合が50%以下ならば、『借金ダイエット』が必要な人だ」と話した。

ハナ銀行PB営業推進チームのキム・チャンス次長は「『借金ダイエット』は米国の金融会社で中産層を相手にコンサルティングを行う『財務設計(Financial Planning)』概念のうち、負債に焦点を合わせたもの」と説明した。

キム次長は「上流層は投資に焦点を合わせたコンサルティングが必要だが、中産層以下は家計の財務状態と現金の流れをまず把握することが必要だ」と話した。



buddy@donga.com