Go to contents

行ってみた人とそうでない人

Posted December. 01, 2005 03:22,   

한국어

万年雪に覆われた高山が集まる「世界の屋根」ヒマラヤ。山登りが好きでなくてもだれもが一度行ってみたいと思う場所だ。毎年ヒマラヤに登るためネパールを訪れる世界各国の観光客は5万人あまり。韓国人観光客は業界推計で年間8000人あまりで、このうち5000人あまりがヒマラヤのトレッキングにトライしている。「朴英碩(パク・ヨンソク、写真右から2人目)と旅するヒマラヤトレッキング」を3回にわたって掲載する。

●ホ・ヨンマン画伯など26人が参加

果してヒマラヤの魅力は何だろうか。直接経験しなくては分からないことだ。先月18日から29日まで11泊12日の日程で、世界初めて山岳グランドスラムを達成した朴英碩(42、ゴールドウィンコリア理事)氏に付いてアンナプルナ南方のベースキャンプ(4130m)トレッキングをした。世界的な登山衣類及び用品であるノースペースを販売するゴールドウィンコリアが一般人を対象に用意した今度のトレッキングには、登山マニアで有名なマンガ家のホ・ヨンマン(58)画伯など26人が参加した。

●能力別に多様なコース

「旅行する」という意味のオランダ語に由来するというトレッキング(Trekking)は、普通海抜5000〜6000mの山を登ることで、高山を登るクライミング(Climbing)とは区分される。特にネパールでは高山を登るとき、数万ドルの入山料を払わなければならないため、一般人が大きな費用負担なしに高山に最も近い距離で接することができるところが、まさにベースキャンプ。シェルパ村を見て回る1日の日程から20日かかる東端のカンチェンジュンガ(8598m)ベースキャンプコースなど、開発されたコースだけで32種類ある。

●2000mの山を1日に2つずつ

今回のトレッキングは、アンナプルナトレッキングコースの中でも最も古典的なコースであるペディ(1130m)〜チョムロン(2170m)〜マチャプチャレベースキャンプ(3700m)を経てアンナプルナベースキャンプ(4130m)に着いた後、ナヤプル(1070m)に帰ってくるコース。1日平均7〜8時間。朴英碩氏は「無理をしないことがトレッキングの絶対原則」と強調した。平均時速2kmの牛歩だった。

●高山病に注意、牛歩の山行

高山病は普通、海抜2800m以上で頭痛と嘔吐症状から、ひどいものでは肺水腫と脳水腫で亡くなることもある。ネパールで高山病で死ぬケースは年平均で3人程度。牛歩速度で高度を高めたり低めたりを繰り返すのは、高所適応力を高めるためだ。今回の参加者26人のうち、3人が高山病の症状を示し、ベースキャンプへの到達に失敗した。

●万年雪峰の屏風に閉じこめられたよう

デウナリ(3200m)からアンナプルナベースキャンプ(4130m)まで一気に高度930mを上げる日程では、チーム員ほとんどが頭痛症状を感じた。しかし正面のアンナプルナ主峰をはじめ、西方にアンナプルナ南峰(7219m)、東にタルプツル(5695m)、南にマチャプチャレ(6997m)…。

屏風のように開かれた万年雪の中での感激はすごかった。朴英碩とホ・ヨンマン氏が約束でもしたかのように同じことを言った。「これでヒマラヤを経験した人とそうでない人に分かれる!」



jeon@donga.com