「ホールインワンだね…」
中古車売買業者の金氏（４０、全南木浦市）は昨年７月、全羅南道（チョンラナムド）のあるゴルフ場で、ハン氏（３９）ら３人と一緒にゴルフをした。
ホールインワンのご祝儀を支払うＳ保険会社の「ゴルフ保険」に加入した金氏は、３番でセカンド・ショットを打つとき、わざと、パー３の横のホールの方へボールを打った。金氏はボールを探してくると言い、一人で横のホールに行って密かにカップの中にボールを入れておいた。
仲間と一緒に横のホールへ移動した金氏は、キャディーが他の人のゴルフクラブを取りに行った瞬間、わざと森の中にボールを打って、ハン氏ら仲間はみんな「グッド・ショット」と叫んだ。引き続きパッティングのためにグリーンに上がった仲間の１人が「ホールインワンだ」と叫び、キャディーはまんまとだまされた。
金氏はゲームを終えた後、ゴルフ場の試合科から「ホールインワン確認証」を受け取り、Ｓ保険会社に提出して保険金３００万ウォンを受け取った。
彼らはキャデーに「携帯電話を持ってくれ」などと言って時間をかせぎつつ、ボールをカップの中にこっそりと入れておいたりした。
新しいゴルフ詐欺行為を働いた金氏ら４人は、総じて月２万５０００ウォン、または年間２５万ウォン程度の保険料を払ったうえで、ゴルフ詐欺を通じ、１回あたり少なくとも２００万ウォン、多いときは８００万ウォンを保険会社から受け取った。彼らは２００３年３月から昨年まで保険会社３社から６回にわたって６０００万ウォンあまりを受け取った。
光州（クァンジュ）南部警察では、金氏ら２人に対して９日、詐欺の疑いで逮捕状を申請し、ハン氏ら２人を同疑いで手配した。
彼らはまた、「ゴルフ場に向かう途中で交通事故が発生すれば、保険金をもらうことができる」という約款を悪用し、事故が起きたように書類を偽造して６０００万ウォンを受け取った疑いももたれている。
彼らは「一生に一度さえ難しいというホールインワンを３度も達成したのは怪しい」という保険会社側の情報提供で御用となった。
shjung@donga.com
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