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「私の政治的継承者」金大宇氏の発言、微妙な波紋

「私の政治的継承者」金大宇氏の発言、微妙な波紋

Posted November. 09, 2005 03:02,   

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金大中(キム・デジュン)前大統領が8日、久しぶりに「政治的発言」をした。これをうけて政界では、真意の解釈をめぐって論議が起こっている。

▲ウリ党に対する忠告〓金大中前大統領は8日、ソウル麻浦区東橋洞(マポク、トンギョドン)の「金大中図書館」を訪れたウリ党の丁世均(チョン・セギュン)議長ら臨時指導部を迎え、「現在のウリ党支持率の低落は、伝統的な支持層が離れたためだ」としながら、「伝統支持票の復元に努力しなければならない」と助言した。

金大中氏は約1時間15分間の面談で、「現在、ウリ党は多くの困難に陥っているが、問題は国民が望む政治から、多くが欠けているためだと思う」と述べるなど、与党に対して耳の痛い「忠告」とリップサービスを惜しまなかった。

金大中氏は、「大統領中心体制で、与党が大統領の過ちを公に指摘することは、与党らしくない姿であり、望ましくもない」とも述べた。

▲ウリ党は金大中前大統領の継承者?〓金大中氏との面談を終えて国会に戻ってきたウリ党の田炳憲(チョン・ビョンホン)スポークスマンは、定例会見で、金大中前大統領が、「みなさんはどう考えるかわからないが、みなさんは私の政治的継承者だと思う」という言葉も述べた、と紹介した。

金大中氏の腹心であった鞖基善(ペ・ギソン)ウリ党事務総長は、「金大中前大統領の言葉は、国民の政府を受け継いだのが参加型政府だという意味だ」と説明した。

「政治的継承者」関連の発言がこのように取り上げられたことで、金大中氏側は、「同日の面談参加者の中に、過去の国民会議、民主党時代に、政治をともにした方々が多く、縁が深いという主旨で述べた」としながら、ウリ党に発言の主旨を改めるよう要請した。

民主党の柳鍾珌(ユ・ジョンピル)スポークスマンは、「韓和甲(ハン・ファガプ)代表をはじめとする民主党議員たちは、金大中前大統領からそのような話を10回以上聞いている」とし、「このようなことまで恣意的に利用するとは、ウリ党は本当に焦っているようだ」と述べた。

▲金泳三元大統領と通話〓金泳三(キム・ヨンサム)元大統領が6日、金大中前大統領に安否を問う電話をかけていた事実が明らかになった。通話直後、金泳三氏は側近たちに、「(金大中氏が)入院もしたというが、電話で話をして安心した」と、心境を明らかにしたという。

金泳三氏はこれまで、金大中氏に対して極度の反感を公に表わしていたため、両者の遠ざかっていた関係が修復されるのではないかという観測が出ている。金泳三元大統領は、電話だけでなく、肺炎などで入院し、退院した金大中前大統領を直接見舞う案も検討中だという。

一部では、両元大統領の和解の気流を、政界の形勢構図に絡めて解釈している。



woogija@donga.com