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田中元外務省局長「6者協議と日朝国交は同意語」

田中元外務省局長「6者協議と日朝国交は同意語」

Posted November. 07, 2005 07:24,   

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「北朝鮮は国家として信頼できないために、あらゆるものを検証しなければならない。しかし、北朝鮮のソフトランディングなしには、北東アジアの和平も期待しがたい」

翰林(ハンリム)大日本学研究所(所長=孔魯明元駐日大使)が、ソウル外交安保研究院で開催したシンポジウム「21世紀アジア共同体に向かって−韓日両国の課題」に出席するため韓国入りした田中均(写真)前外務省アジア大洋洲局長(現・日本国際交流センター研究員)は5日、インタビューでこのように話した。

北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の日本代表を務めた後、今年8月外務省を出た田中前局長は、小泉首相の北朝鮮関連外交の設計した人物。02年9月には、小泉首相と金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮総書記の首脳会談を実現させた。

——日朝首脳会談の結果は有効か。小泉首相の任期中に交渉が進展する可能性は…。

「日朝平壌(ピョンヤン)宣言に基づいたロードマップは依然として残っている。ただし、核問題が解決されなければ進展できない。だから、6者協議は重要だ。6者協議の妥結と日朝国交正常化は同意語だ」

——日本人拉致(らち)被害者問題が浮き彫りになって以降、小泉首相の訪朝成果は霧散したとの見方も日本内ではあるようだが…。

「だからといって、小泉首相の訪朝が失敗したとは考えていない。大きなロードマップは拉致問題の解決から出発し、国交正常化へ進むことだった。それはいまでも残っている。日本も北朝鮮も、両国間の協議をあきらめると言ったことはない。さらに長い目で見るべきだ」

——韓国内では、日本社会の「右傾化」の流れを懸念する声が少なくないが。

「韓国も最近、左側に傾いていると言うが、いつに比べて左側だというのか。(第2次世界大戦が終わって)60年の歳月から見れば、大衆の情緒も変わる。それを『範ちゅう化』するのは無理だ。小泉首相の悩みは、アジアの情緒も知っているが、靖国神社参拝を放棄したからといって、各国との関係好転につながらないという点にある」

——最近、あるセミナーで、韓国の「北東アジアのバランサー」という主張について「非常に失望した」と批判したもようだが…。

「日本だったら、中国と米国の間でバランサーの役割を果たしたいという発想自体をしない。日本は民主主義国家だからだ。同じ価値を持った国と、そうでない国の間で、バランサーの役割を果たすということはありえないことだ」



sya@donga.com