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私の芸名から取った22のポルノ関連サイトで家庭崩壊…死にたかった

私の芸名から取った22のポルノ関連サイトで家庭崩壊…死にたかった

Posted June. 16, 2005 03:05,   

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「50年にわたる俳優人生の名誉が踏みにじられたのは、大したことではありません」。孫娘が「友だちが、おじいさんがインターネットで裸体女性でもって商売しているといって、いじめる」と泣きながら話したときは、あまりにも胸が痛みました」。

60年代の映画『素足の青春』に出演し、派手なツイストダンスで多くのファンから愛された俳優、ツイスト・キム氏(本名:キム・ハンソプ、69)。同氏は15日、市民団体「成熟した社会作りのための集い」がソウル鍾路区(チョンノグ)の世宗(セジョン)文化会館で開催した討論会「情報通信倫理と成熟した社会」で、サイバーテロによって受けた被害を思い浮かべながら、何度も涙ぐんだ。

キム氏は、自身の芸名「ツイスト・キム(twist kim)」が違法な成人向けサイトのタイトルやインターネットのアドレスに使われていることに後になって気付いた。直接、捜し出した所だけでも27個にのぼる。「最初は有名税だろう、と思って放っておこうとしました。だが、周囲の人々が変な視線で見つめられ、イメージを問題視した映画とCM契約が破棄されることがあったんです。

真夜中にある人から、自宅に電話がかかってきて『お金がそんなに好きか』と貶したときは、妻と一緒に泣いてしまいました」。知人らの助けで、検察や警察に告発したが、その都度、結果は「却下」または「容疑なし」だった。芸名だから固有の権限を主張できないとか、外国にサーバーを設けているから捜査が不可能だとの理由だった。釈明する方法がなく、ためらっている間、うわさはさらに悪化した。

交渉が入ってこなくなり、忠武路(チュンムロ、映画会社などが密集している地域)とテレビ局などに姿を現さなくなると「本格的に成人向けサイトの業者に活動している」とのうわさが広がり、告訴・告発のため走り回ると「(成人向けサイトの)同業者ともめている」と言われた。そのことで、キム氏と同氏の夫人は、数年にかけうつ病の治療を受けている。

不眠症とストレスで顔面神経マヒにかかったりもした。病院の治療に、あれこれ薬を使ってみても、心の傷は癒されず、段々体は弱くなった。結局、キム氏は今年3月「家族の苦痛を減らしてあげよう」との心情から、飛び降り自殺を決心した。孫たちの顔を思い浮かびながらも「死んででも名誉を回復したい」という遺書1枚を書き残したまま、漢江(ハンガン)へ向かった。

幸い、妻の機知で漢江巡察隊があらかじめ出動し、惨劇は防いだものの、当時の絶望感は依然として胸に残っている。キム氏は「他人の人生を血だらけにするような非良心的なことを、インターネットで堂々と行っている人々がまず問題だが、政府と司法機関も法律があい昧だとの理由で放置せず、サイバーテロで苦しめられている人々を積極的に救済してくれることを、心から訴えたい」と話した。



ray@donga.com