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「禁女」の市場などない…ボルボ・コリアが女性専用車発表

「禁女」の市場などない…ボルボ・コリアが女性専用車発表

Posted May. 26, 2005 03:20,   

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「スカートが引っかからないように上に上げて開くウィングタイプのカードア、洗濯機で洗えるシートカーバー、ハイヒールが引っかからないように自動的に下がってくれる敷居、敏感な駐車センサー…」。

ボルボ・コリアが来月1日に搬入し発表するコンセプト・カー「YCC(Your Concept Car)」は、約100人の女性が開発に参加した女性専用の自動車だ。伝統的に男性だけの専有物だった自動車を、女性の関心事に転じさせた、と評価されている。もはや「禁女」の市場はない。女性の好みにあわせて、市場をアプローチする製品群が躍進している。

●女性は助手席? とんでもない!

昨年、スイス・ジュネーブのモーターショーで初めて登場した「YCC」は、「運転席は男性、助手席は女性」というこれまでの固定観念を破った。最初から高所得の独身女性ドライバーをターゲットにしたからだ。まだコンセプトカーの段階だが、近く、商品化する見込みだ。女性ドライバーに目を向けているのは、韓国内自動車大手も同様だ。

現代(ヒョンデ)自動車は「NFソナタ」と「ニューアバンテXD」に、それぞれ「エレガンス・スペシャル」と「ニンフ」という女性専用のモデルを販売している。小柄な女性が運転しやすいように、ボタン一つで、簡単にハンドルを前方へ引っ張れる。ルノー・三星(サムスン)自動車は、女性がシートを引っ張って座ったとき、不便さを感じないように「SMシリーズ」自動車の前部を上にあげた形で設計した。

車両性能チームで勤める女性社員の意見を反映した結果だ。若い女性を狙った起亜(キア)車の小型車「モーニング」には、化粧品やアクセサリーを収納できる空間が27個もある。起亜車・国内商品チームの鄭先教(チョン・ソンギョ)次長は「女性購買者だけのためのオプションを集めたパッケージモデルが、自動車業界の新しい商品に浮上しつつある」と説明した。

●家の修理、家具の組み立ても女性がてきぱきと

女性を狙った工具のおかげで、家の修理も、男性の助けが要らなくなった。ボシューが最近発売した充電型の電動スクリュードライバー「IXO3.6V」はキュートなデザインが目をひく。護身用ガス銃の大きさに重さも300グラムにすぎず、女性が片手だけでも簡単にねじ釘を打つことができる。ブラックアンドデッカー、リョービなども超小型の充電型工具を発売した。

韓国に来月オープンする英国の住宅関連用品専門店「B&Q」は、女性、とくに主婦の間で「DIY(Do it Yourself、自分で作る製品)」のブームを巻き起こすものとみられる。同社の組み立て家具は一般の家具に比べて軽いうえ、説明書に細かい説明ができている。男性用とされていた市場に「女性専用の製品」が相次いで登場するのは、女性の購買力が大きくなったからだ。何ごとでも自ら解決しようとする女性が多くなったのも一つの理由。

LG経済研究院の李娟洙(イ・ヨンス)主任研究員は「結婚を先送りし、仕事に専念していて経済力を持っている『シングル女性』が多くなり、専業主婦が財政権を握っている家庭も増える傾向にある」とし「女性が重要な消費階層に浮上し、男性領域とされてきた諸製品が続々と女性市場に目を向けている」と分析した。



朱性元 swon@donga.com kimhs@donga.com