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[オピニオン]400位の黄禹錫

Posted May. 25, 2005 03:25,   

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「スター科学者」の黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大学碩座教授の高校時代の成績が話題になっている。高校に入って初めて受けた中間テストで全校生480人のうち400位に止まっていたということだ。ネチズンたちはもし黄教授が08学年度の大学入試試験を受けたら、それほどの悪い内申では、入りたい大学に進めず、したがって世界的な生命工学者も生まれないだろうと指摘している。高校1年生の時から良い成績を上げなければ名門大学に入学できない「内申入試」を批判しているものだ。

◆黄教授はエリート教育の成功例だと言える。貧しい家庭で育ったが、勉強ができると言われていた彼は、名門高校に進学した後に受けた初試験で悪い成績をもらい、ほよど大きく驚いたはずだ。これを刺激にして勉強に専念した彼は、高校3年生の時は全校上位10%内に入り、望む大学に進むことができた。似たような実力の同級生は良い競争者になってくれたはずだ。貧しい秀才が挫折しないで夢を実現できる「機会の土地」が彼に提供されたわけだ。

◆黄教授の学生時代で目立つところは特有の所信だ。医学部を薦められたにも関わらず、獣医学を選んだ。米ハーバード大学のハワード・ガドナー教授は、人間の多重知能を強調する学者だ。彼によると、多重知能は人間親和知能、自然親和知能、論理数学知能など8種類に分類される。人間親和に優れた人は政治家、自然親和的な人は生物学者が似合う。黄教授は自然的な親和知能の卓越な人に違いない。自分の道を選んだところから彼の成功は予定されていた。

◆彼の執念が実れば、天文学的な国益を創出するだろう。韓国が進んでいる情報技術(IT)と黄教授主導の生命工学技術(BT)が融合されれば、さらなるシナジー効果が期待できる。平等主義の教育を重視し、規制中心の画一的な教育政策を実施している政府は黄教授の快挙を深く考えなければならない。第2、第3の黄禹錫が出られる環境を整えるどころか、むしろ害してはいないか反省すべきである。

洪賛植(ホン・チャンシク)論説委員 chansik@donga.com